年明けの首相外遊ラッシュにイエローカード?!産経新聞
安倍さんの稚拙な「遠交近攻戦略」のツケがここにも。お隣とケンカばかりしてどうすんの?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131214-00000540-san-pol
年明けの首相外遊ラッシュにイエローカード?!産経新聞 12月14日(土)15時47分配信
「ビジョン、アイデンティティー、そして未来を分かち会う仲間、平和と繁栄とよりよい暮らし、そして心と心の通い合うパートナー。今から40年後、私たちの子や孫もASEAN(東南アジア諸国連合)と日本の間柄とは、確かにそのようなものだと深くうなずくに違いない。皆さま方のお国をすべて訪問した私にはそう確信を持って言うことができます」
安倍晋三首相は13日夜、日ASEAN特別首脳会議のために来日した各国首脳を首相公邸に招き、首相夫妻主催の夕食会を開いた。乾杯の音頭では、ASEAN10カ国を全て訪問した実績を強調するとともに、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録が決まったばかりの和食の特別メニューを準備したことをアピールした。
昨年12月の首相就任から約1年間で、外遊の回数は13回、訪問した国は25カ国(重複を除く)に上る。月1回以上の外遊はかなりのハイペースだが、政府高官は「首相は、就任当初から『1カ月に4回ある週末を、被災地訪問、国内出張、外遊、ゴルフに使いたい』との意向だった」と解説する。
年内は今のところ外遊の予定は組まれていないが、年明けは外遊ラッシュとなりそうな雰囲気だ。1月9日からは約1週間かけて中東のオマーン、アフリカのコートジボワール、モザンビーク、エチオピアの4カ国を訪問。25日からは2泊3日でインドを訪れ、26日の憲法公布を祝う「共和国記念式典」に出席する方針を固めている。
政府・与党はインド訪問直前の24日に通常国会を召集し、首相の施政方針演説を行う方向で調整しているが、首相は22日からスイスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の出席にも強い意欲を示している。会議には世界を代表する政治家や実業家が一堂に会するため、首相は政権の経済政策「アベノミクス」を世界にアピールしたい考えだ。
しかし、この日程を全部こなそうとすると、首相は暑い中東・アフリカから帰国後、1週間もしないうちに寒さの厳しいスイスに出発し、日本にとんぼ返りして施政方針演説をこなし、翌日にはインドへ出発。インドから帰国した直後には国会で各党から代表質問を受けることになる。施政方針演説や代表質問には事前の準備も必要となるため、殺人的な過密スケジュールとなりそうだ。
加えて、首相は2月にロシアで行われるソチ五輪にも出席する意向。首相周辺は「第1次政権で参院選に大敗した直後、体調がすぐれない中で無理をして東南アジアとインドを訪問し、本格的に体調を崩して退陣につながった。あの二の舞は避けなければならない」と指摘する。「せめてダボス会議への出席は諦めてほしい」というのが官邸スタッフの本音だ。
ただ、「首相は外遊に行くと元気になる」(政府筋)というのも事実。通常国会は4月の消費税増税、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉、特定秘密保護法など懸案が山積しているが、外遊ラッシュでパワーアップして乗り切ることができるのか、注目したい。(桑原雄尚)