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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2013年11月15日 (金)

集団的自衛権~「朝雲」のいらだち

http://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/column/sungen/sungen131114.html

朝雲寸言

 年の瀬が近くなると「越年」という言葉が聞こえてくるが、集団的自衛権の行使を禁じる憲法解釈の見直しも、来年の夏ごろまで先送りされるという。

 見直しに慎重な公明党との調整が進んでいないためだ。だが、先送りによって生じる影響は、集団的自衛権の問題だけにとどまらない。そのことを国会の先生方は、どれだけ認識しているのだろうか。

 例えば、12月には初の「国家安全保障戦略」と新たな「防衛計画の大綱」が策定されるが、そこには、憲法解釈の見直しなどの重要政策は何一つ反映されない。どちらも、10年先を見据えた安全保障政策の根幹であり、日本の姿勢を内外に示す機会を失うことになりかねない。

 それ以上に深刻なのは、集団的自衛権を巡る国会審議を入り口として、主権国家の1丁目1番地である個別的自衛権の行使を巡る問題について、議論できる好機が遠のいてしまったことだ。

 平時と有事の境があいまいな時代の中で、日本は戦争(有事)でなければ、自衛権が行使できないという異質な国だ。尖閣諸島を警備する海保の巡視船が窮地に陥っても、自衛隊にできることはほとんどなく、北朝鮮の弾道ミサイルを海自艦が大気圏外で迎撃する行為も、現行規定は国際法に抵触する疑いがある。

 中国と北朝鮮の脅威と真剣に向き合えば、憲法解釈の見直しなど日本の安全に関わる欠陥を放置したまま、のんびりと正月気分に浸ることなどできないはずだ。
(2013年11月14日付『朝雲』より)

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