自衛隊:「離島奪還」演習 尖閣近くに展開
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自衛隊:「離島奪還」演習 尖閣近くに展開
毎日新聞 2013年11月01日 23時37分(最終更新 11月01日 23時47分)
自衛隊は1日から、事実上の離島奪還を想定した3自衛隊の統合演習を始めた。北海道や東北の対艦・対空戦に関連する部隊を、沖縄・尖閣諸島に近い宮古島や石垣島に展開させたり、護衛艦や戦闘機による射撃訓練が初めて盛り込まれたりするなど本格的な内容だが、防衛省は「特定の国による離島占領を想定したものではない」と説明している。
この日は北海道・苫小牧港で、対艦ミサイル「88式地対艦誘導弾」や対空ミサイル「改良ホーク」の発射機などを搭載した車両約40両が民間高速船に積み込まれた。隊員約90人も乗船、仙台港などでも装備や部隊を乗せ、来週中に南西諸島に到着する。
演習は18日まで続き、隊員約3万4000人が参加。車両約900両、艦艇6隻、航空機約380機を投入する。離島防衛を想定した2年前の統合演習では、発射機を含むミサイル部隊が沖縄本島まで展開したが、今回は尖閣諸島まで約200キロの宮古島にも展開。同じく約170キロの石垣島にはレーダーなど対空戦闘や通信関連の装備が配置される。
9日からの総合訓練では、米軍が射撃訓練に使う沖縄本島の南東約400キロの沖大東島を奪還する離島と想定し、護衛艦、F2戦闘機、陸自ヘリによる射撃訓練を実施。沖縄本島東方沖では、水陸両用作戦も可能な西部方面普通科連隊による上陸想定の訓練をする。
西太平洋上では、中国海軍が1日まで9日間、全3艦隊が参加する演習を実施したばかり。宮古島周辺などで中国の艦船や航空機の往来が増えたため自衛隊が警戒監視したことに対し、中国側は「演習を邪魔した」と主張している。【本多健】
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