秘密保護法案採決へヤマ場=修正協議が焦点-国会
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秘密保護法案採決へヤマ場=修正協議が焦点-国会
週明けの国会は、機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案の採決をめぐり、与野党の攻防がヤマ場を迎える。与党は野党の一部を取り込んで、21日の衆院通過を目指す。日本維新の会やみんなの党と法案の修正で合意できるかが焦点となる。一方、民主党は継続審議に持ち込むことも視野に修正案づくりを進める方針で、与野党の激しい駆け引きが展開されそうだ。
修正協議に関して安倍晋三首相は16日、羽田空港で記者団に対し「第三者的な仕組みによって適切な運用を確保する、そういう仕組みを作っていくことも重要な課題だ」と語った。野党側の主張に一定の理解を示すことで、採決の環境を整える狙いがあるとみられる。
秘密保護法案を審議している衆院国家安全保障特別委員会は19日に参考人質疑を行う。与党は20日に委員会で法案を採決した後、21日に衆院本会議で可決させる日程を描く。
与党は法案審議と同時並行で維新、みんな両党との修正協議も加速させる。18日に両党と個別に協議を行い、19日までに合意を取り付けたい考え。与党はこれまでに維新の修正要求を踏まえ、特定秘密の指定期間を「原則30年以内」とする譲歩案を提示。みんなに対しても、特定秘密の指定など法律の施行状況を国会が監視する制度を整備する意向を伝えた。
みんなは与党の譲歩案に関し「前に進んでいる」(幹部)と評価しており、修正合意する可能性もある。これに対し、維新は16日の国会議員団幹部による協議で、与党が維新の主張を「丸のみ」しない限り、法案に反対する方針を確認、強硬姿勢を鮮明にした。このため、与党からは「みんなだけで十分だ。一部の野党が賛成するなら採決が楽になる」(公明党幹部)との声も上がっている。
民主党は19日に修正案を作成し、自民党との協議に臨む。ただ、与党が目指す20日の委員会採決まで時間が少なく、修正合意できるかは微妙。
民主党の松原仁国対委員長は15日、記者団に「これだけの重い法案の充実した議論を軽々に放棄すべきでない」とさらなる慎重審議を要求。与党が強引に採決に踏み切れば、法案には反対する構えだ。(2013/11/16-17:05)
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