シリア情勢、改善へ連携=安倍首相「大統領の努力評価」-日米首脳会談
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シリア情勢、改善へ連携=安倍首相「大統領の努力評価」-日米首脳会談
【サンクトペテルブルク時事】安倍晋三首相は5日午後(日本時間同日夜)、ロシアのサンクトペテルブルクでオバマ米大統領と約1時間会談した。両首脳はシリア情勢について、事態の改善を図るため連携していく方針を確認。国際的な強い対応が必要との認識で一致した。首相は「国際社会の幅広いコンセンサスを得ようとする大統領の努力を評価する」と表明した。
首相は、米国の軍事介入を念頭に「大統領の考えは十分理解している。重い決意と受け止めている。米国こそ非人道的行為を食い止める責任を有するという強い責任感に対して、心から敬意を表したい」と伝えた。人道支援を拡大する方針も示した。
大統領は「化学兵器が使用されたことは悲劇というだけでなく、対処しなければならない国際法違反という認識だ」と述べ、軍事介入への理解を暗に求めた。
ロシアでの会談は、米側の申し出により設定された。首相は3日の電話会談で言及していた国連安全保障理事会の決議には触れず、米側の姿勢を評価した。
また大統領は「日米同盟は世界の多くの国にとって安全保障の礎だ」との認識を表明。これに対し、首相は日本版NSC(国家安全保障会議)の設置や集団的自衛権の行使に向けた憲法解釈見直しなどの取り組みを挙げ、「日米同盟の強化を見据えたものだ」と説明した。
東アジア情勢に関し、首相は対北朝鮮政策で「日米韓3国の連携が大事だ」と強調。中国との関係では「対話のドアは常にオープンだ」と述べた。大統領は、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中の対立に関し、力による現状変更に反対し、対話による解決を支持する立場を伝えた。
首相は大統領に、都合の良い時期の来日を招請。大統領も「ぜひ調整したい」と応じた。両首脳は10月にインドネシア・バリ島で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際にも会談を調整することを申し合わせた。環太平洋連携協定(TPP)交渉を年内に妥結させる方針も確認した。 (2013/09/06-00:30)
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