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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2013年8月 2日 (金)

朝雲寸言

http://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/column/sungen/sungen130801.html
朝雲寸言

 19年、9年、6年、3年。これは、昭和51年に初めて防衛政策の指針となる「防衛計画の大綱」が策定されてから、次の大綱に改訂されるまでの期間で、言わば大綱の"賞味期限"だ

 冷戦が終わり、北朝鮮の核とミサイルによる恫喝、尖閣の現状変更を迫る中国の高圧的な姿勢など日本を取り巻く安全保障環境の激変ぶりを思えば、賞味期限がすぐに切れるのも、致し方ない面もある

 だが、それだけではない。大綱には防衛政策の指針とは別の役割があったことも、賞味期限を短くした一因だろう。最初の51大綱は、「基盤的防衛力」構想によって、高度経済成長で増大する防衛費を抑え込んだ

 冷戦後の07大綱(平成7年)は、不透明な時代にもかかわらず、「敵」はいなくなったとして、防衛力縮小が目的だった。次の16大綱では、聖域なき財政再建が叫ばれ、北朝鮮のミサイル脅威への備えに特化せざるを得なかった

 中国の脅威と向き合った22大綱にしても、結局は、カネのかからない警戒監視ばかりが強調された。過去の大綱を振り返ると、常にどうやって防衛費を減らすか、という役割を背負わされていたことがよく分かる

 防衛省は7月26日、大綱見直しに向けた中間報告を公表した。自衛隊に機動展開能力や海兵隊機能を強化するには、財政難であっても、政治が防衛費の増加を保証し続けなければ、画餅に終わる。その時初めて、大綱は賞味期限を延ばすだろう。

(2013年8月1日付『朝雲』より)

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