無料ブログはココログ

許すな!憲法改悪・市民連絡会

« 沖縄タイムス社説[地位協定見直し]改憲よりこっちが先だ | トップページ | 政府:安保戦略年内策定へ 初の中長期国家目標 »

2013年8月19日 (月)

【真夏の対論】憲法96条先行改正 柴山氏「要件緩和し国民投票実現」 船田氏「抵抗感が少ない条文から」

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130817/plc13081708500009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130817/plc13081708500009-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130817/plc13081708500009-n3.htm

【真夏の対論】憲法96条先行改正 柴山氏「要件緩和し国民投票実現」 船田氏「抵抗感が少ない条文から」
2013.8.17 08:43 [憲法改正論議]
柴山昌彦・総務副大臣

 衆参両院の3分の2以上の賛成が必要とされる憲法改正の発議要件を緩和する96条改正が、改憲論の主要テーマに浮上している。安倍晋三首相が言及して注目された96条先行改正の是非について、改憲を党是とする自民党はどう取り組んでいくべきなのか。(内藤慎二)

 ■要件緩和し国民投票実現

 □柴山昌彦・総務副大臣 

 --なぜ96条改正が必要なのか

 「今の発議要件のハードルがあまりにも高すぎるからだ。改憲政党の自民党が誕生して60年近くになるが、衆参両院で3分の2の勢力を得られたことは一度もなかった。今後改正ができたとしても、3分の2では改憲できる範囲と機会は極めて限られてしまう。2分の1に緩和すべきだ」

 --改憲の範囲が限定的だと問題なのか

 「各論と前文との整合性がとれないところが出てくる可能性があり、憲法の内容に矛盾が生じる。例えば9条を改正した場合、安全保障に関係する記述がある前文も変えなければならない。継続的に改憲をしていくには発議要件の緩和は不可欠だ」

 --なぜ先行改正を重視するのか

 「憲法改正の本質は主権者である国民の意思の確認だからだ。今の厳しい発議要件では国民の意思を確認するための国民投票が頻繁にできない。国民投票の機会を事実上閉ざしている現状は憲法が掲げる国民主権の考え方にも反している」

 --先行改正には抵抗が強い

 「『主権者は国民』であることを丁寧に説明すれば分かってもらえると信じている。最後は国民投票が控えているため、諸外国と比べても憲法改正のハードルは低くないという事実もアピールすべきだ」

 --自民党内にも先行改正に異論がある

 「先行改正の旗を降ろしてしまえば、『国民の手に憲法を取り戻す』との崇高な目的を達成しようと取り組んできたわれわれの決意に対し、疑いを生じさせてしまう」

 --先行改正を含む日本の改憲の動きを「右傾化」と見る勢力がある

 「米国、フランス、カナダ、イタリア、ドイツなどは何度も憲法を変えている。憲法を改正した国々が果たして右傾化した国なのかと逆に聞きたい。改憲が提案されるということは、時代や国民にとって『より良いもの』を追求しているということだ」

 --現行憲法の問題点は

 「日本の平和を脅かす実態がある中で、現実とかけ離れた条文が建前論で示されている。例えば自衛隊を国際水準から見て『軍ではない』という言い分は通らず、世界と国民を欺いているのは問題だ。憲法は子供からお年寄りまでが親しみ、分かりやすくなければならない」

■抵抗感が少ない条文から

 □船田元・自民憲法改正推進本部長代行

 --発議要件の緩和についての考えは

 「改憲を継続して行うためには緩和が必要だが、どれほど緩和すべきかの答えは自分の中で出ていない。最終的に国民が国民投票で改憲の是非を決めるとはいえ、発議の重要性を考えると2分の1は低すぎるかなという感じはしている」

 --先行改正に慎重な理由は

 「現状では96条改正への国民の抵抗感が強い。最初にそれをやるのはやめ、ちょっと脇に置いて、まずは3分の2で一つ問題を解いてみたらどうだろうか」

 --問題を解くとは

 「国民が反対しないような項目を選び、『予行演習』と言っては言葉が悪いが、国民投票も含めて憲法改正の手続きに慣れてもらうという意味だ。慣れてくれば96条改正に対する考え方も変わってくるかもしれない」

 --3分の2の賛成が得られそうな条文とは

 「代表的なのは環境権だ。最近はエネルギー問題への関心も高まっている。今の憲法にないものを付け加えるわけだから、公明党が主張する『加憲』そのものだ。与党として当然まとまるし、国民投票にかけられてもまず『バツ』ということはないだろう」

 --では96条改正のタイミングは

 「最初は96条以外の改正で予行演習を行って、96条は2番手に取り組む他の条文と抱き合わせで変えるのが理想だ」

 --96条の先行改正論には批判が殺到した

 「かねて護憲派の牙城は9条だった。9条改正に相当の抵抗があったが、最近は新たに“96条派”が誕生したと感じている。『9条改正は賛成だけど、96条を変えるのは…』と考える人も少なくない」

 --改憲に慎重な層が広がったのか

 「そういう感じがする。参院選を終えて『96条改正を堂々と訴えられる雰囲気になったか』といえば、残念ながらそうはなってはいない。安倍晋三首相もそのあたりの空気を敏感に感じ取ったから選挙中は改憲のトーンを抑えたのだろう」

 --改憲の機運を盛り上げるには

 「現行憲法の足らざる点や直すべき点について地道に国民に語りかけることが大切だ。自民党は憲法をテーマに全国対話集会を開く予定だが、国民投票で過半数の賛成が得られそうな条文を調べる作業にもなると思う」(おわり)

【プロフィル】柴山昌彦

 しばやま・まさひこ 昭和40年、愛知県生まれ。47歳。東大法卒。自民党遊説局長、外務政務官などを歴任。衆院当選4回。

【プロフィル】船田元

 ふなだ・はじめ 昭和28年、栃木県生まれ。59歳。慶大院修了。経済企画庁長官、自民党憲法調査会長などを歴任。衆院当選10回。

« 沖縄タイムス社説[地位協定見直し]改憲よりこっちが先だ | トップページ | 政府:安保戦略年内策定へ 初の中長期国家目標 »

改憲動向」カテゴリの記事