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2013年7月 4日 (木)

【「いま」がわかる政治解説】「海兵隊」創設論議-中国念頭、離島侵攻に即応

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130702/plc13070209590009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130702/plc13070209590009-n2.htm

【「いま」がわかる政治解説】「海兵隊」創設論議-中国念頭、離島侵攻に即応
2013.7.2 09:58 (1/2ページ)[自衛隊]

 自衛隊にも「海兵隊」と同様の機能を持つ水陸両用作戦部隊を創設すべきだとの議論が高まっている。安倍晋三首相が「海兵隊的機能を備える必要性を議論しなければいけない」と訴え、自民党も海兵隊的機能の保持を提言した。政府が年内にまとめる新たな防衛政策の指針「防衛計画の大綱」に海兵隊機能の具体的な姿が示されるかが注目されている。

 米軍が6月10~26日にカリフォルニア州で実施した離島奪還訓練「ドーン・ブリッツ」に、自衛隊が初めて参加した。

 自衛隊からの参加は、日本の離島防衛部隊である陸自の「西部方面普通科連隊(西普連)」などの1千人と、海自のヘリ搭載型護衛艦、輸送艦、イージス艦など。米海兵隊と共同で、ヘリからの降下や揚陸艇での上陸など、実戦に近い環境で奪還作戦を演習した。

 岩崎茂統合幕僚長は、訓練参加について「統合運用と日米連携の面から意義が深い」と強調する。離島奪還作戦には陸海空3自衛隊の一体的な運用や米軍との連携が不可欠。しかも、米海兵隊のノウハウを吸収できたことは、今後、海兵隊機能を持つ上で貴重な経験となるためだ。

 海兵隊は、海からの上陸作戦を主任務とし、世界で数十カ国が保有しているとされる。

 中でも米海兵隊は「世界最強」といわれ、戦車から航空機まで陸海空軍の機能を独自に備え、有事に即応できる高い機動性を有する。大規模な軍事行動では「殴り込み部隊」として最前線に投入されることが多く、第二次大戦ではガダルカナルや硫黄島、沖縄などで上陸作戦を展開し、日本軍と激戦を繰り返した。
日本で「海兵隊」機能創設の声が上がる背景には尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺などでの中国の軍事的脅威の高まりがある。日本には大小あわせて6800余りの島嶼(とうしょ)があり、島嶼への敵の上陸を防ぎ、占領されたら奪い返す部隊の必要性が増しているのだ。

 自衛隊にはすでに、離島防衛の専門部隊として先述の西普連がある。長崎県佐世保市の相浦駐屯地に平成14年に設けられ、隊員の多くが難度の高いレンジャー資格を持つ精鋭だ。

 ただ、対馬から南西諸島までの広大なエリアを守る隊員はわずか約660人。上陸に欠かせない水陸両用車はようやく今年度に4両が研究用に導入される。部隊を迅速展開させるには人員も装備も不足しているといえる。

 岩崎統幕長も「(現態勢が)島嶼侵攻対応に十分かというと、必ずしもそうではない」と認める。装備だけでなく、陸海空の連携という課題もある。

 ちなみに、米軍は東日本大震災の際に「トモダチ作戦」の一環として、強襲揚陸艦から上陸用船艇で海兵隊を発進させ、孤立した宮城県気仙沼市の離島・大島でいち早く本格的な救援を行った。海兵隊は戦争だけでなく、大規模な自然災害においても最前線で活躍する。(千葉倫之)

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