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2013年7月12日 (金)

【変わるか日本 参院選 外交・防衛(2)】重い離島防衛「国防軍」待ったなし

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130712/elc13071210190024-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130712/elc13071210190024-n2.htm

【変わるか日本 参院選 外交・防衛(2)】重い離島防衛「国防軍」待ったなし
2013.7.12 10:16

 《ちょうかい、探知。多良間島の上空500~600キロを通過》

 沖縄・石垣島の北方海域で弾道ミサイルの迎撃に備えていた海上自衛隊のイージス艦ちょうかいが、SPY1レーダーでミサイルの航跡を捕捉した。昨年12月、北朝鮮の長距離弾道ミサイルが日本列島に最も接近した瞬間だ。

 石垣島と宮古島の中間に位置する多良間島は、この発射に際し日本国内で唯一、真上をミサイルが飛び越えた場所でもある。飛来情報が入ると、多良間村役場と消防署に待機していた陸上自衛隊の災害派遣部隊約20人は、ミサイル部品落下などの被害がないか確認に向かった。

 「あれほど不気味な体験は初めてだった」

 同村総務財政課の比嘉英秀主事(55)は振り返る。北朝鮮はミサイルの液体燃料として強い毒性のあるヒドラジンを使用しているとみられ、落下すれば半径数キロにわたり有毒ガスが漂い、死者が出る恐れもある。そのため、陸自は衛生要員も派遣していた。

 北朝鮮は昨年4月にも長距離弾道ミサイルを発射。このとき陸自は宮古、石垣、与那国の3島には災害派遣部隊を送ったが、多良間島は連絡要員4人のみ。その態勢を改め、12月の発射時には多良間島にも災害派遣部隊を派遣した。

 態勢強化は「持てる能力をすべて投入し離島を守り抜く」(陸自幹部)との意思を示すためで、島民の安心感につながった。

 多良間の島民にとって脅威は北朝鮮だけではない。

 平成16年に中国原子力潜水艦が多良間島と石垣島の間の海域で領海侵犯。島民は中国の脅威が差し迫っていることに衝撃を覚えた。

 ただ備えは心もとない。沖縄本島より西には宮古島に航空自衛隊のレーダーサイトがあるだけで、防衛上の「空白地帯」。陸自は与那国への沿岸監視部隊に続き、宮古・石垣に初動対処部隊の配置も検討している。比嘉氏は「それらが整えば有事の際、多良間にも即座に展開してもらえる」と期待する。
× × ×

 厳しさを増す周辺情勢を踏まえ、安全保障問題も参院選の主要な争点だ。

 安倍晋三政権は平成25年度予算で11年ぶりに防衛費を増額。351億円積み増し4兆6804億円を確保した。

 この程度の増額では抑止力の強化に十分とはいえないが、苦しい財政事情も念頭に、安倍政権はコストのかからない「ソフト面」での防衛力強化を志向。憲法改正と国際基準に沿った「国防軍」の創設がそれにあたり、参院選後には集団的自衛権の行使を可能にする検討も加速させる。

 いずれも国民の生命・財産を守るために待ったなしの課題だが、他党の反発は強い。

 連立与党を組む公明党ですら、山口那津男代表が「集団的自衛権の行使を認めないのが長年の政府の考え方で、公明党は尊重している」と主張。そのうえで「変えるなら国民の理解を得る必要がある。しかるべき手続きも必要だ」と高いハードルを突きつける。

 野党も「改憲派の狙いは憲法9条を変え海外で戦争をする国に変えることだ」(志位和夫共産党委員長)、「米国の戦略の下で日本の国防軍が世界のどこでも戦争ができる状況を作ってはならない」(福島瑞穂社民党党首)と訴える。

× × ×

 朝鮮半島にわずか50キロ足らずの対馬は防衛の要衝でもある。日本海と東シナ海、日本列島と朝鮮半島を結ぶ十字路に位置するからだ。

 対馬には空自のレーダーサイトのほか、陸自の対馬警備隊、海自の対馬防備隊が常駐する。警備隊はレンジャー資格を持つ隊員が多く配置され、陸自の中でも精強な部隊だが、対馬市と同市議会は平成21年、自衛隊の増強を求める要望書を提出した。

 有事をにらみ、船越洋一対馬市議(67)は「最初にやられるのは対馬だが、今の自衛隊の部隊規模では対応できない」と指摘し、こう批判する。

 「国はこの島の守りにもっと敏感になるべきだ」

 「国防の最前線」にいる国民の言葉は重い。

(半沢尚久、峯匡孝、ソウル 加藤達也)

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