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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2013年7月 9日 (火)

北海道新聞社説:2013参院選 改憲案修正論 理念見えぬ首相のぶれ(7月9日)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/478417.html

北海道新聞社説:2013参院選 改憲案修正論 理念見えぬ首相のぶれ(7月9日)

 安倍晋三首相が自民党憲法改正草案の修正へかじを切り始めた。

 NHK番組で「『自民党の案では駄目だが、ここを修正すればいい』というなら、当然政治は現実だから考えていきたい」と述べた。

 ちょっと待ってほしい。自民党はそんな軽い気持ちで改憲を主張していたのか。憲法の議論は政党の基本理念や国家観が問われる。首相の言葉には確たる理念が感じられない。

 自民党は参院選公約にこの改憲草案を載せ「憲法を国民の手に取り戻す」と主張する。方向が定まらなければ、投票の判断材料にならない。

 政権与党として無責任だ。あいまいな態度で支持を集めても改憲に賛同を得たと認めることはできない。

 自民党公約をよく見ると、何が何でも改憲草案を実現するとは書いてない。「広く国民の理解を得つつ、『憲法改正原案』の国会提出を目指す」という。

 だが草案の内容は詳しく説明している。96条に定められた憲法改正の発議要件は「衆参それぞれの過半数」に緩和し、9条変更による国防軍設置も訴えた。天皇は元首とし、家族の尊重を国民の義務としている。

 自民党が参院選後にこれらの改憲を目指そうと考えて公約をつくったことは誰の目にも明らかだ。

 国民の権利に制限を加えるなど、もともと問題の多い草案である。不備を認めて撤回するでもなく、選挙後に他党から異論があれば見直すというのであれば姑息(こそく)な態度だ。

 首相はどの条文の修正に応じるかも明らかにしてない。憲法改正の発議要件緩和や9条変更など骨格となる主張も、場合によっては取り下げるのか。何にでも応じるのなら「まず改憲ありき」の議論でしかない。

 参院選はすでに公示され、期日前投票も始まっている。自民党の公約を参考にして投票した人もいるだろう。改憲についての首相のぶれは、そんな有権者を欺くことにもなる。

 実際、自民党の改憲に関する主張はほころびが目立っている。首相が掲げてきた「96条先行論」は連立を組む公明党からも反発が吹き出し、再考を余儀なくされている。

 形勢不利と見て、主張をぼかすのであれば「争点隠し」の批判を免れない。少なくとも、自民党として譲れないものは何か示す必要がある。

 首相は改憲について「時間はかかる」とも語った。だが参院選後に民主党も含めて改憲に必要な勢力結集を目指す考えを示している。

 急ぐ考えがないように見せかけて、警戒心を解こうとしていると疑わざるを得ない。隠された真意を見抜く目が有権者にも求められる。

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