自衛隊の準機関紙「朝雲」が改憲についてこんなことを言っているよ。
自衛隊の準機関紙「朝雲」がこんなことを言っているよ。政治に口だしすんなよ。
http://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/column/sungen/sungen130530.html
朝雲寸言
憲法改正が参院選の主な争点になろうとしている。これまで「改憲」は悪、「護憲」は善といった不毛な対立ばかり続いてきた。過去の議論と決別することはできるのか。
まずは、分かりやすい言葉で素直に議論することだ。たとえば、各種の世論調査でも明らかなように、公的な組織の中で国民から最も信頼され、支持されている自衛隊を、憲法にきちんと明記するのは当然のことだろう。
米軍との共同演習は日常的に行われ、弾道ミサイルを迎撃するイージス艦、F15戦闘機、中距離地対空誘導弾(中SAM)など先端技術の粋を集めた装備品を保有している。いつまでも「戦力ではない」と言い繕う方がこっけいだ。
非常時や緊急時の規定が、憲法から抜け落ちているのもおかしな話だ。東日本大震災では、私権制限を伴う非常時の規定がないために、被災地ではガソリンや医薬品が不足し、救援活動に多大な支障が生じたことを忘れたのだろうか。
もちろん現行憲法は、戦後日本の発展と安定の礎となり、国民に広く受け入れられてきた。だが、国際関係を含め日本の置かれた状況は、憲法が制定された70年近く前とは大きく異なっている。その事実から目を背けることなく、きちんと見直すのは当たり前だと思う。
ただし、その入り口が憲法改正の要件を緩和するというのは感心しない。何をどう見直すのか。国民的な議論にするためにも、真正面から意見をぶつけてほしい。
(2013年5月30日付『朝雲』より)
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