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2012年12月14日 (金)

沖縄タイムス社説[「ミサイル」発射]挑発行為は時代逆行だ

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-12-13_42709

社説[「ミサイル」発射]挑発行為は時代逆行だ

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2012年12月13日 09時59分
(25時間54分前に更新)

 意表を突く発射だった。

 「技術的欠陥が見つかった」との理由で北朝鮮が発射予告期間を1週間延長したのは、あれは何だったのか。発射台からミサイルを取り外したとの韓国政府筋の情報が伝わり、発射が延びそうだとの観測が流れたのは、11日のことである。

 北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、「人工衛星打ち上げ」と称して、事実上の長距離弾道ミサイルを発射した。朝鮮中央通信は「衛星発射に成功し、予定通りの軌道に乗った」ことを明らかにした。

 ミサイル発射は故金正日(キムジョンイル)総書記の「遺訓」だといわれる。17日は、総書記が亡くなって、ちょうど1年。この時期にミサイル発射を成功させ、総書記の遺訓を守ることで金正恩(キムジョンウン)第1書記の権力基盤を確かなものにする狙いがあるのだろう。国威発揚というだけなら、それほど大騒ぎすることはない。問題は、弾道ミサイルの発射実験と核実験を繰り返し、「使える核ミサイル」を開発しようとしているふしがあることだ。

 北朝鮮は、日本全土を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」をすでに実戦配備しているといわれる。今回の長距離弾道ミサイルが使用可能な状態になれば、日本だけでなくアメリカにとっても大きな脅威となる。

 国連安全保障理事会決議は、北朝鮮に弾道ミサイル技術を使った発射を禁じている。安保理決議を簡単に踏みにじるようでは国際社会における孤立を深めるだけである。軍事的緊張を高めるだけの瀬戸際外交はもう卒業すべきだ。

    ■    ■

 政府によると、ミサイルは沖縄・先島諸島付近の上空を通過したあと、フィリピン東方沖約300キロの太平洋上に落下した。日本の領域への影響はなかった。

 北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイル発射を予告して以来、県内は、現実とも仮想現実ともつかない、一種異様な空気に包まれた。

 自衛隊の連絡要員が県庁に詰め、本島2カ所と宮古島、石垣島には地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が配備された。

 発射情報は、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて県庁と41市町村に伝えられ、那覇市内を走るモノレールは最寄り駅で一時停止。屋外にいた児童らをあわてて公民館に避難させるケースもあった。

 飛んできたら撃ち落とすという想定といい、国、県、自治体の対応といい、攻撃を受けたことを想定した大掛かりな予行演習を思わせる。

    ■    ■

 戦後日本が民主化、非軍事化から方向転換し、再軍備を始めたのは、朝鮮戦争が発生したためだ。朝鮮戦争を契機に米国は、沖縄に軍事基地網を建設した。 

 アジアの軍事的緊張が高まれば、沖縄の基地機能は強化され、負担軽減は遠のく。アジアの軍事的対立や緊張激化は、沖縄のためにならない。

 中国との尖閣問題、北朝鮮とのミサイル問題-こういう時期だからこそ、冷静な判断とバランスのとれた対応が必要だ。

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