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2012年9月17日 (月)

日朝平壌宣言10年 拉致解決見通せず

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012091702000122.html

日朝平壌宣言10年 拉致解決見通せず

2012年9月17日 朝刊

 二〇〇二年九月の初の日朝首脳会談で、北朝鮮が日本人拉致を認め、日朝平壌宣言を発表してから十七日で十年になる。進展しない拉致問題や、北朝鮮の核実験で冷え切ってしまった関係は、先月の日朝政府間協議で四年ぶりに動きだした。だが、拉致問題解決に向け、協議の行方は依然として見通せない。 (編集委員・五味洋治、ソウル支局・辻渕智之、関連<25>面)
■期待感

 八月末に北京で行われた課長級による日朝政府間予備協議。席上「日朝平壌宣言十年」が話題になったといい、日本側では十七日前にも、局長級協議が開けるとの期待感が高まった。

 今月に別の用件で北京を訪問した外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長は、北朝鮮が突然「協議に応じる」と通告する可能性に備え、着替えを多く持って行ったが、北朝鮮からの連絡はなかった。

 〇二年の平壌宣言以降、北朝鮮側は拉致被害者の消息について、日本の要望に応えず「拉致は解決済み」との態度を取ってきた。このため、政府間協議は中断を余儀なくされ、相互批判の悪循環を繰り返してきた。

 変化が見られたのは今年に入ってから。終戦前後の混乱で北朝鮮に残された日本人遺骨の返還や墓参を、日本側に働き掛けてきた。これが四年ぶりの日朝協議につながった経緯がある。

 ただ、北朝鮮は拉致問題について「朝日関係改善が実現した後に話し合う問題」(宋日昊(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使)と、後回しにする方針とみられる。一方、日本の外務省幹部は「拉致問題をあいまいにしたまま、協議を早く開くことはできない」と北朝鮮ペースを拒否する考え。双方の優先順位が違ったままで、次回の協議は固まっていない。
■切り札

 政府間協議での北朝鮮の狙いは何か。昨年十二月に死去した金正日(キムジョンイル)総書記の後継、正恩(ジョンウン)第一書記の体制を固め、経済改革を進めるため、日本の資金力に期待を寄せる。

 先月末、日朝協議に出席した北朝鮮外務省の劉成日(ユソンイル)課長は、北京空港到着時に日本の報道陣に取り囲まれた際、ソフトな対応に終始した。邦人遺骨の返還や日本人妻の一時帰国を進めることで日本との対話を続け、経済制裁解除を引き出したい思惑がうかがえた。

 この十年、北朝鮮は「誤算」と「失望」を繰り返してきた。

 十年前の日朝首脳会談では、総書記が拉致を認めて謝罪した。二年後の日朝首脳会談では、拉致被害者の再調査を指示するとした。「いわば現人神(あらひとがみ)(総書記)が二度も折れて相手に譲ったのに、日本の世論が硬化した。北朝鮮の失望は大きかった」と日朝関係筋は振り返る。

 四年前の日朝協議でも北朝鮮は再調査実施を約束。その後ほごにしたが、経済状況は深刻さを増し、対日交渉を進める必要性は高まっている。

 切り札となる「拉致再調査」をいつ持ち出すか。ぎくしゃくする日韓関係や野田政権の行方を見極めながら、最も効果的な時機を探っているようだ。

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