集団的自衛権 橋下氏、行使を容認
自民党の総裁選候補5人がすべて集団的自衛権の行使をいい、野田も容認の方向で動いている中、まともに抗した問題での政策もなかった橋下が、あわてて同調しはじめた。改憲派が使い古した「あるのに行使できない権利なんて」などという屁理屈を言っているところが、この人物の底の浅さを示している。(高田)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012091402000127.html
集団的自衛権 橋下氏、行使を容認
2012年9月14日 朝刊
新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長は十三日の記者会見で、日本の集団的自衛権について「基本的に行使を認めるべきだ。権利があれば行使できるのは当たり前だ」と述べ、行使を容認すべきだとの自身の立場を初めて明言した。
橋下氏は十二日、新党結成を正式宣言し、次期衆院選で過半数の議席獲得を目標に、候補者を大量擁立する方針を示した。党首として、外交・安全保障分野でも積極的に発言していく姿勢を打ち出したとみられる。
橋下氏は、行使を禁止している政府の憲法解釈を「国連憲章でも認められている。権利があるのに行使できないなんて、完全な役人答弁だ。論理的にも言語的にも理解できない」と批判した。「それに対し政治が何の手だても講じることができなかった。政治の恥だ」と強調して、歴代政権にも責任があるとの認識を示した。
同時に「無条件に何でも認めていくのは駄目だ。行使の在り方について、憲法九条の観点からしっかりとルール化したらいい」と述べ、解釈の見直しとともに、行使の具体的な条件や手続きを定める必要性も強調した。
行使容認に伴い近隣諸国と関係が悪化する可能性にも言及した上で「国際社会で名誉ある地位を占めるため、われわれはアジアでも群を抜いた成熟した民主国家だから、それにふさわしいルールを考えていくべきだ」と述べた。
日本維新の会は政策をまとめた「維新八策」の外交・防衛分野で、「日本の主権と領土を自力で守る防衛力と政策の整備」を掲げている。
集団的自衛権 同盟国などへ武力攻撃があった場合、自国が直接攻撃を受けていなくても、その攻撃を実力で阻止する権利。国連憲章51条は、自国への侵害を排除する個別的自衛権とともに集団的自衛権を主権国の「固有の権利」と規定。
日本政府は国際法上、集団的自衛権を有することは当然としながらも、憲法9条が戦争放棄、戦力不保持を明記しているため、集団的自衛権行使は「わが国を防衛するための必要最小限度の範囲を超える」と解釈、行使は許されないとの立場にある。
http://www.asahi.com/politics/update/0913/OSK201209130164.html
維新・橋下氏、集団的自衛権行使「認めるべき」
日本(にっぽん)維新の会代表に就く橋下徹大阪市長は13日、政府の憲法解釈で行使が禁じられている集団的自衛権について「基本的には行使を認めるべきだ」と述べた。靖国神社への参拝について「日本の歴史を作ってきた人に対して礼を尽くすのは当然のことだ」と今後、政党代表として参拝する考えも示した。報道陣の取材に答えた。
集団的自衛権は国連憲章で各国に認められた権利だが、政府解釈で憲法9条に照らし行使は認められない、となっている。野田首相が7月、憲法解釈の見直しを検討する意向を表明するなど議論が活発になっている。
橋下氏は「権利はあるが、行使はできないというのは役人答弁としか言いようがない。論理的にも言語的にも理解できない。何も政治が手立てできなかったのは政治の恥だ」と述べた。一方で「無条件に集団的自衛権の名の下に何でもかんでも認めていくのはダメだ。行使の仕方について憲法9条の観点から近隣諸国にも納得してもらうような形でルール化したらいい」と語った。
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