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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2012年7月30日 (月)

【一筆多論】五嶋清 「官邸門外の変」か

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120730/stt12073007480000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120730/stt12073007480000-n2.htm

【一筆多論】五嶋清 「官邸門外の変」か

 民主党議員の動きを見ていると、思わず笑ってしまうことが多いのだが、今回は飲んでいたコーヒーを本当に噴き出しそうになった。7月20日、民主党政権の初代首相だった鳩山由紀夫氏が首相官邸前で実施された関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)再稼働に反対する抗議デモに姿を見せたからだ。これは珍事である。

 毎週金曜日に首相官邸の正門前の交差点の周辺などで行われてきた再稼働反対を唱える抗議行動の是非について、ここで論じたいわけではない。政治家のあり方を考える上で、そこに与党所属の元首相が参加したことで覚えた強い違和感について、言っておきたいのだ。

 野田政権は6月16日、大飯原発3、4号機の再稼働を正式決定した。これに反対する民主党議員がとった行動は、大まかに分けて3種類ある。(1)政府決定に従い、持論を引っ込めて沈黙する(2)持論を曲げず、離党する(3)持論を曲げず、党内にとどまってなおも騒ぎ続ける。

 鳩山氏が選んだのは3番目の選択肢だった。その日、鳩山氏はデモ参加者に向かって、こんなふうに呼びかけた。

 「総理を経験した、官邸にいた者としてみなさま方の声を官邸に伝え、政治の流れを変える役割を果たさなければならないと思ってやって参りました」

そう言って、鳩山氏は首相官邸に入り、藤村修官房長官に再稼働反対派の声を伝えたのだった。愚の骨頂である。

 鳩山氏を擁護する民主党議員は「鳩山氏が金曜に官邸前に行ったのは政治家として自然な行動。(デモに集まった)多くの人の声を聞こうというのが民主主義」と強弁するが、冗談はやめてほしい。デモ参加者の主張が正論かどうかは別として、デモの真ん中に突っ込んでいって参加者の声を聞かなければ国民の声を拾えないというほどの鈍感なら議員失格である。

 まして、鳩山氏は与党議員だ。一般国民と違って政治的信念を実現する具体的な方法をいろいろ持ち合わせている。たとえば、国会や与党・民主党内で持論を唱え、賛同者を増やし、民主主義的に政策を実現へと導くことである。官邸前に登場する暇があったら、さっさと国会や民主党内で動くべきだった。それができないのなら、黙って野田佳彦首相の方針に従うか、どうしても我慢できなければ離党するしかない。

 民主党では、こうした奇矯な行動は官邸前の鳩山氏だけにとどまらない。同党の岡崎トミ子元国家公安委員長は2003年2月にソウルの日本大使館前で反日デモに参加した。

 日本の国会議員が反日行動に協力し、民主党政権の元首相が民主党政権に対する官邸前デモに参加する。後ろから味方に矢を放つのは、もはや民主党の伝統芸となっている。

 「桜田門外の変」を持ち出すのは大げさだが、言葉遊びとして言えば、鳩山氏の行動は、変な行動という意味で「官邸門外の変」。再稼働に反対して民主党を離党した数人の議員の方がよほど筋が通っている。(論説委員)

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