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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2012年5月 4日 (金)

【欠陥憲法 新しい国づくりへ】(5)平和主義条項 柔軟な改正、世界の潮流

えっ! このシリーズはこれで終わりか。もう少しまじめにやななくちゃ駄目だよ。産経さん!(高田)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120503/plc12050308060010-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120503/plc12050308060010-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120503/plc12050308060010-n3.htm

【欠陥憲法 新しい国づくりへ】(5)平和主義条項 柔軟な改正、世界の潮流

 「現時点でわが国の関与のあり方について検討が始まったわけではないが、今後、慎重な検討を要する」

 アサド政権による反体制派弾圧が続くシリアへの停戦監視団の派遣について藤村修官房長官は4月26日の記者会見で慎重な考えを示し、見送りを示唆した。

 シリアでは停戦監視団の先遣隊が訪問すると戦火が収まるが、引き揚げると、シリア政府軍が市民に攻撃を加え、暴力行為を働くなどの「いたちごっこ」のような状況が続いている。

 国連によるとシリアでは昨年から市民ら9千人超が命を落とした。国連はシリアに国連平和維持活動(PKO)として停戦監視団の本隊を派遣し、日本にもその要員派遣を求めた。

 だが、日本は消極的だ。憲法との絡みで「紛争当事者間の停戦合意」など国連平和維持活動の参加5原則を満たす必要があるからだ。元航空自衛隊幹部で軍事評論家の佐藤守氏は「そもそも平和維持活動の参加に『現地の安全が必要』というのはおかしな話。平和を勝ち取るという発想が9条にはないためで、隊員は浮かばれない」と嘆く。

                 ×   ×

 「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」

 現行憲法には数多くの“神話”が存在する。前文もそのひとつで「平和を愛する諸国民」とは外国の諸国民を指す。多くの国民が「国家」「軍」について必要悪と考え、耳にしただけで忌避するステレオタイプの思考が染みついている。

 しかし、日本周辺の安全保障情勢は険しさが増す一方だ。北朝鮮はミサイル発射を強行し、核開発をちらつかせる。中国は海軍力を増強させながら、日本固有の領土である尖閣諸島に触手を伸ばそうとしている。

 軍事力を敬遠するだけで、平和な世の中が保てるのか。自らの安全と生存、主権や独立を守る備えが、こうした諸国民の「公正と信義に信頼」することだとする憲法前文と現実との乖離(かいり)は誰の目にも明らかになりつつある。

                 ×   ×

 世論調査で憲法改正の反対理由の上位に「現行憲法は世界に誇る平和憲法だから」と挙げられることが多い。「日本国憲法は世界で唯一の平和主義の憲法」という“神話”も存在するからだ。だが、世界各国を見ると、平和主義は日本固有の規定ではない。憲法9条の「武力による威嚇または武力の行使」などの文言は1945年6月に制定された国際連合憲章の影響とされ、憲章制定後の各国憲法では、平和主義条項を盛り込むのがむしろ一般的だ。

 「平和」を国家目標にした国もあれば「常備軍の原則的不保持」を掲げる国もある。「侵略戦争または攻撃的戦争の否認」「国際協調(平和共存)」「内政不干渉」「中立政策の推進」「国連憲章の尊重・順守」「紛争の平和的解決」とさまざまで駒沢大学の西修名誉教授によると、何らかの形で平和主義条項を盛り込む国は157カ国に及ぶ。日本国憲法のみが平和主義条項を持つという認識は誤りで、平和主義を憲法に規定しつつも「平和主義=非武装」と考えている国家は皆無ということだ。

 「現行憲法は世界的に新しい」という認識も広くある。しかし、世界192の独立国で成典憲法を持つ178カ国のうち、日本国憲法は古い方から数えて14番目。しかも日本より古い13憲法はその全てが憲法改正を図っている。「新しい部類どころか、きわめて古い憲法」(西教授)で、憲法が現実に合わなくなると、柔軟に改正に踏み切る。これが世界では一般的な考えのようだ。=おわり

 この企画は社会部・安藤慶太、政治部・榊原智、峯匡孝、外信部・田中靖人、雑誌正論編集部・小島新一が担当しました。

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