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2012年4月20日 (金)

【憲法の焦点(9)】首相編・林芳正「国民による首相選出法、他にも」

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120420/plc12042007450007-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120420/plc12042007450007-n2.htm

【憲法の焦点(9)】首相編・林芳正「国民による首相選出法、他にも」

 自民党が平成17年に新憲法草案をまとめたときは、首相のリーダーシップを高める仕組みは何か-が最大のポイントだった。逆に、現行の議院内閣制が是か非かという議論はほとんど出なかったと記憶する。

 たしかに、党内では中曽根康弘元首相や小泉純一郎元首相が首相公選制を訴えていた。しかし、中曽根氏も小泉氏も、実現には至らなかった。首相公選制には問題があると思われたのではないか。

 考えられる問題の一つには「元首」は誰になるのかがある。直接選挙で選ばれる首相は、性格が大統領に近くなる。一方で、日本には天皇がおられる。天皇制は維持しなければいけない。天皇とのバランスをどう取るのかという問題が生じる。

 もう一つは、首相と議会との関係だ。イスラエルでは首相公選を導入したら、有権者が首相選挙と議会選挙で別の投票行動をした。議会は小党乱立状態になり、首相は議会対策に追われ、首相のリーダーシップはかえって弱まった。結局、議院内閣制が復活した。大統領制の米国でも、上院、下院と大統領府の3つがねじれることがある。

 政治は時に「良薬口に苦し」の決断を強いられる。しかし、苦い物を進んで飲みたい人は少ない。首相公選制になると立候補者が有権者のご機嫌取りに走る、いわゆるポピュリズムに陥る可能性も否定できない。

 一方の議院内閣制は、衆参両院のねじれが起きても衆院とは常に協力関係を築くことが制度上、担保される。では、国会議員の中から首相を選ぶ現行制度はどうか。立候補者についての情報は、国民が報道を通じて知り得るよりも多くの量を国会議員は持っている。立候補者と10年、20年も一緒に働いていれば「あの人は口だけだ」「やることはきちっとやる」とかは分かる。同じ党に所属するならばなおさらだ。

 ただ「国民の手でリーダーを選びたい」という思いも理解できる。折衷案ではないが、米大統領選の候補者選びのように政党の党首をできるだけ時間をかけながら選ぶ方式にしたらどうか。選挙期間が長いと報道を通じて候補者の姿を知ることができる。

 また、首相の任期を衆院と同じ4年間とすべきだろう。4年の任期も国際的には長くない方だし、駄目なリーダーを輩出した党は4年後に厳しい審判を受ければいいのではないか。

 はやし・よしまさ 山口県下関市出身。東京大卒。民間企業勤務、林義郎元蔵相秘書などを経て、平成7年に参院初当選。連続3回。自民党新憲法起草委員会では「内閣」小委員長を務めた。防衛相、経済財政担当相などを務め、現在は自民党政調会長代理。51歳。

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