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2012年4月23日 (月)

憲法の焦点:最終回:国会編・藤井裕久衆院議員「どうすればカーボンコピーを脱却できるか」

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120422/plc12042220350006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120422/plc12042220350006-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120422/plc12042220350006-n3.htm

憲法の焦点:最終回:国会編・藤井裕久衆院議員「どうすればカーボンコピーを脱却できるか」
2012.4.22 20:34

 官房副長官だった昨年2月、講演で「参院は不要だ」と発言したら西岡武夫参院議長(故人)から「いらないところで審議はできない!」と怒られてね…。でも参院が衆院の「カーボンコピー」であるならば一院制にするしかないだろう。というのが、発言の真意だったんですよ。

 私は参院議員の経験もあるから特にそう思うのかもしれないが、衆院選で落選した人が参院議員になったり、政局に絡めて首相や閣僚の問責決議案を乱発したりするようでは、衆院と何が違うのか。後者については野党時代の民主党にも責任はあるけどね。まあ、そういうことで私は基本的に一院制を支持している。

 かといって、衆参がねじれて物事が進まないから一院制にしようなんて声が出てくると逆に疑問も感じる。ねじれがあるから二院制の存在価値があるとも言えるからね。

 そもそも現行憲法の制定過程でGHQ(連合国軍総司令部)は一院制を採用しようとした。これに対して日本政府が「日本には貴族院があった」と抵抗して結局二院制が維持された経緯もある。

 ただ、貴族院は天皇機関説を唱えた美濃部達吉を議員辞職に追い込むまで徹底非難するなど、悪い意味でのチェック機関でもあったんだよ。英国の上院のような名誉職みたいにするにしても日本にもう貴族は存在しないんだし、多額納税者を対象にするのも日本の現状にはそぐわない。それで今の参院になったわけだ。

 では、なぜ参院が「カーボンコピー」になるのか。やはり原因は選挙制度にある。衆参に選挙区と比例代表を組み合わせた「並立制」を採用しているから、多少の違いがあるとはいえ二院に分ける論理的な説明がつかないでしょ。

 小選挙区論者の私としては、衆院は完全小選挙区制、参院は比例代表制にすべきだと思っている。任期の短い衆院議員は、短期的な課題ばかりをやりたがる傾向があるので、参院には学者やその筋の専門家というような知性派を入れて、長期的な問題を議論してもらうようにする。

 参院議員は首相になれないよう憲法で規定するのもよいだろう。首相を目指す人はどうしても目先の政局にとらわれる。参院に政局を持ち込むのはよくない。二院制を維持するならばそのあたりのルールも両院で決めるべきだろうね。

 そうなったら、衆院はドラスチックに物事を進めることができ、参院は衆院をしっかりとチェックする。そんな性格の異なる二院になるんじゃないかな。

 現行憲法の問題点はいくつかあるが、一つに絞れば、国際協調主義が欠落していることだろう。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重とともに憲法の大きな柱として明記すべきだ。

憲法は、消費税増税よりもずっと大きなテーマであるし、民主党も改正への論議を進めなければいけない。でも、党内の憲法観の違いが大き過ぎるようで、憲法論議に一生懸命なのは、かつて自民党や旧民社党に所属していた議員くらいかな…。

 だからこそ、私は次代を担う若い人たちには「川は遡(さかのぼ)れ、海は渡れ」と言い続けている。「歴史を学び世界を見ろ」という意味ですよ。憲法論議もまずは明治憲法の長所や短所を学ぶことから始めてみてはどうだろうか。=おわり

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