みんな原案、国軍保持記す 憲法改正、国民投票なし
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20120422061.html
みんな原案、国軍保持記す 憲法改正、国民投票なし
産経新聞2012年4月22日(日)08:15
みんなの党の憲法改正大綱の原案が21日、明らかになった。改正手続きから国民投票を外し、「国会議員の5分の3以上の賛成」で憲法改正ができるように要件を大幅に緩和した。天皇の地位は「象徴であり元首」と明確化した。安全保障は「侵略戦争を否認」する平和主義の立場から「国軍」の保持を明記し、「軍事審判所」の規定を設けるとした。
同党が連携する「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)も重視する首相公選制や道州制を導入した。首相は、国民の直接投票の結果に基づき、天皇が任命する。首相の権限を拡大し、内閣に対する指揮監督権や条約の締結権を持たせた。道州には道法や州法の制定を認め、道州裁判所を設置するとした。
国会は「立法議院」の一院制とした。現在検討中の国と道州の役割分担の結論に沿って、国会の立法事項を限定する。政党条項を設けて、政党の政治活動の自由を保障し、民主的運営や政治資金の透明性の確保をはかることにした。
改正要件から国民投票を外したのは「国会議員は、憲法問題を含めて国民からの負託にこたえるべきだ」(みんなの党幹部)と考えたためだ。
みんなの党は、28日までに憲法改正大綱を公表することを目指している。
次期衆院選の結果、同党や「大阪維新の会」などの第三極勢力が与党入りすれば、憲法論議が活発化し、憲法改正が新政権の優先的政治目標となる可能性がある。
■みんな原案骨子
・天皇は象徴で元首
・国旗は日章旗、国歌は君が代。いずれも国の表象
・侵略戦争を否認、国軍を保持。軍事審判所を設置
・政党規定を明記
・一院制を導入(立法議院)、立法事項を限定
・首相公選制を導入
・道州制を導入し、道州裁判所を設置
・憲法改正は、国会議員の5分の3以上で可決。国民投票はなし(軟性憲法)
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