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2011年9月18日 (日)

<尖閣諸島>漁船衝突1年 相次ぐ中国監視船

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110918-00000014-mai-pol

<尖閣諸島>漁船衝突1年 相次ぐ中国監視船

毎日新聞 9月18日(日)14時11分配信
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尖閣諸島沖で中国の漁業監視船(奥)に警告する海上保安庁の巡視船=2011年8月24日、同庁提供
 沖縄県の尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件(昨年9月7日)から1年がたった。周辺海域では、事件以降も中国船の活動が活発で、先月24日には漁業監視船2隻が初めて日本の領海に侵入した。既成事実を積み上げて尖閣の領有権を認めさせようとするかのような中国側の行動に対し、海保は警備体制を強化して対抗するが、効果は限定的で中国の攻勢に手を焼いている。

 ◇8月には初の領海侵入も

 「領海から退去せよ」

 「ここは中国固有の領土だ」

 「尖閣諸島は日本の領土であり、主張は受け入れられない。ただちに退去せよ」

 中国の漁業監視船が初めて日本の領海に侵入した先月24日。海上保安庁の巡視船と、漁業監視船は無線で激しく応酬した。海保の警告に、無線だけでなく中国語を表示した電光掲示板まで使って反論してきた。

 海上保安庁によると、午前6時16分、尖閣諸島の久場島の北北東沖約30キロの海域を、漁業監視船2隻が航行しているのを巡視船が発見した。「漁政201」は同36分、「漁政31001」は同44分に日本領海(沿岸から約22キロ)に侵入。2隻は午前7時9分と13分にそれぞれ領海を出たが、漁政201は同41分に再び侵入し、7分後に離れた。

 海保幹部は「2隻は領海から出た後も、尖閣諸島周辺の領海線沿いに時計回りに約9時間も航行していた。中国側の強烈なメッセージを感じる」と話す。漁業監視船は昨年9月の中国漁船衝突事件以来、周辺海域に頻繁に現れるようになった。先月の領海侵入以前、領海から約22キロの「接続水域」で活動するのは11回を数える。中国などの漁船も1日約50隻もいるケースがあるという。

 漁船衝突事件で「弱腰」と世論から批判が上がったことを受け、海保は海上警察権の強化に乗り出した。現行法では、不審船に退去命令を出すには船舶への立ち入り検査が必要だが、今年1月に馬淵澄夫・元国土交通相が「海上警察権のあり方に関する検討の基本方針」を定め、見直しに向けて改善策を検討。先月には外国船舶航行法の改正や巡視船の整備強化などを盛り込んだ中間報告を発表した。停留する理由のない船舶についてはすぐに命令を出せるよう法律改正を目指す。海保幹部は「民間の船については踏み込んだ対応ができる」と強調する。

 だが、実効性は限定的なものとなりそうだ。国連海洋法条約などでは、軍艦や外国政府の船舶は公船とされ、「動く他国の領土」として治外法権が認められているため、中国の漁業監視船や海洋調査船などには立ち入り検査など強制的な対応は取れないのが現状だ。中間報告を取りまとめた海保警備救難部は「公船などへの対処は国際法の枠組みで限界がある。領海警備をどうしていくか、政府全体で議論する必要がある」と話す。【樋岡徹也、川上晃弘】

 ◇日中間で危機管理体制構築進まず

 「不測の事態に備えた重層的な危機管理メカニズムの構築など、海洋に関する協力を重点的に進めたい」。玄葉光一郎外相は9日、中国の楊潔※外相との初の電話協議で、衝突事件の再発防止に向けた仕組み作りの必要性を訴えた。しかし、政治レベルで危機感を共有するものの、実際のメカニズム作りは進んでいない。

 背景には、日中間の制度の違いがある。先月24日、漁業監視船として初めて日本領海に入った2隻は農業省所属。中国公船の領海侵入としては、08年12月の海洋調査船以来だったが、こちらは国家海洋局に属していた。日本では水産庁と海上保安庁がそれぞれ交渉相手先となるが「一定の権限がある日本の当局と、あまり権限のない中国の当局との間では実効的な仕組みを決めるのは難しい」(日本政府関係者)という。中国側が12年の胡錦濤体制から習近平体制への交代を控え、世論が敏感に反応する政治的な問題には触れにくいとの事情もある。

 具体的な動きが進んでいるのは防衛当局間だ。7月の次官級協議では、中国海軍と海上自衛隊の「海上連絡メカニズムの創設」に向け、北京で課長級協議を再開することで合意。日本側は、(1)現場で互いの船や航空機が交信できる周波数の共有(2)両国防衛当局間でのホットライン創設(3)協議の定例化--を想定している。しかし、今後の具体的な日程は決まらないままだ。

 防衛省幹部は「中国は縦割り行政で、交渉に時間がかかる。その間に、どんどん漁船や中国公船の動きが既成事実化してしまう」と懸念する。実際、今年に入って中国側の動きは顕著になっている。東シナ海では、3月に海軍の情報収集機など2機が尖閣諸島の北50~60キロに接近したり、日中双方が権益を主張するガス田「白樺」(中国名・春暁)の北北東の海域で海上自衛隊の護衛艦から約70メートルの距離まで国家海洋局のヘリが接近した。

 中国の漁業監視船が日本領海に入った先月24日は、菅直人前首相の退陣を控え、民主党代表選が事実上始まっていた「政権移行期」だった。昨年9月の漁船衝突事件も代表選の最中だった。外務省関係者は「日本の国内情勢を見てやっている、と言えないことはない」と語る。【西田進一郎、坂口裕彦】

※は竹かんむりに褫のつくり

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