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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2011年7月 4日 (月)

鹿間孝一 「脱原発」に異議がある

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110704/plc11070407310005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110704/plc11070407310005-n2.htm
鹿間孝一 「脱原発」に異議がある
2011.7.4 07:28 (1/2ページ)

 この秋の選挙は「脱原発」が焦点になるのだろうか。

 と言っても、菅直人首相が延命のためにもくろむ解散・総選挙ではない。任期満了に伴い11月下旬に予定される大阪市長選である。大阪府の橋下徹知事が辞職して、府知事選とダブル選挙になるのは確実だ。橋下知事自身が市長選に出馬する可能性も高い。天下分け目の「大阪秋の陣」である。そこに「脱原発」が浮上してきた。

 橋下知事は選挙上手、いやケンカ上手である。有権者の耳目を集めるのがうまい。

 府市を一体化する大阪都構想を掲げて地域政党「大阪維新の会」を立ち上げ、春の統一地方選では狙い通り府議会の過半数を制したが、大阪市議会は届かなかった。で、次なる手として市長の座を奪い、市議会を解散して再選挙で過半数を得る。そうすれば、反対勢力を一掃して、念願の大阪都が実現する-というシナリオのようだ。

 機を見るに敏でもある。

 東日本大震災で東京一極集中を懸念する声が上がるや、「大阪を副首都に」「そのためにまず大阪都を」とぶち上げた。

 そして、4月27日の定例会見で「新規の原発建設、原発の運転延長計画を、府民の総力を挙げて止めにかかりたい」と「脱原発」を宣言した。

 さらに関西電力がこの夏の15%節電要請を発表するや、「根拠が示されていない。原発を再稼働させるのが目的ではないか」とかみついた。

記者会見の背景のボードには「エアコン切れば 原発止まる」と書かれている。大規模停電の恐れが出てきた場合には、府民にエアコンを切るように求める。それでこの夏を乗り切れたなら、原発は必要ないことになる。それが橋下流の「脱原発」の論理である。

 ちょっと乱暴ではないか、と異議を申し立てたい。

 この夏は乗り切れたとしても、関西電力の原発が順次、定期検査に入って再稼働できないとなると、今冬、さらに来年の夏はもっと電力需給が逼迫(ひっぱく)する。福井県の西川一誠知事が「関西の発展は福井に原発が存在するからという認識が足りない」と、電力消費地からの「脱原発」発言に不快感を示したが、もっともだ。

 それに、大阪都構想はもともと、関西の地盤沈下を食い止め、首都圏と並ぶ日本の「ツインエンジン」にするのが狙いではなかったか。それには経済の発展が欠かせない。首都圏に移転した企業を呼び戻し、新たな産業を誘致する必要があるが、インフラとしての電力がなければ絵に描いたモチである。

 大阪の夏は暑い。緑が少なく、ヒートアイランド現象が電力使用量をはね上げる。こうした都市構造を省エネ型に変えることこそ、自治体の首長の役割ではないのか。

 大阪市の平松邦夫市長も「脱原発」を表明しているが、筆頭株主として出席した関西電力の株主総会では、中長期的に原発依存からの脱却と新エネルギーへの転換を求めるにとどめた。

 こちらの方が現実的と思う。(論説委員)

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