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2011年5月10日 (火)

特別記者・千野境子 トモダチへ恩返しの責任

いつもながらの千野さんの文章だ。な~にをいってんだか。産経的な意見をすっきりと主張するのではなく、産経的な意見を真綿で来るんで語る。もしかしたら、千野さんのどこかに負い目があるのだろうか。しかし、ときにはとても産経らしい役目を果たすことがあるのだが。(高田)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110510/plc11051003110002-n1.htm
特別記者・千野境子 トモダチへ恩返しの責任
2011.5.10 03:09

 それは東日本大震災犠牲者への哀悼で始まった。

 先頃、シンガポールで行われた第8回日本・シンガポール・シンポジウムでのこと。会議は平成6年、当時の村山富市首相とゴー・チョクトン首相の合意で発足したものだ。

 大きな懸案もなく、問題のないのが問題などといわれもする日・シンガポール関係だが、いまは未曽有の災害が両国の絆をより深いところで強めているように感じられた。復興を確信するとの励ましや信頼が出席者から折に触れて表明された。

 ゴールデンウイークに海外旅行をし、現地の人からお見舞いの言葉をかけられた日本人も多いだろう。何しろ世界中からお見舞いと支援が殺到したのだ。外務省のホームページのお見舞いリストは刻々と増え、地球上のすべての国・地域に及びそうな勢いだった。私の気づいたお見舞いメッセージなしは、リビアと、国交のない北朝鮮くらいだった。

 過去、政府開発援助(ODA)が10年連続世界1位を記録した日本は今年、スーダンを抜き最大の被援助国になる。多くの途上国が「今度は日本に恩返しする番」と支援してくれていることを思えば、感謝こそすれ恥ずかしいと思う必要はない。

 とはいえ、感謝に勝るとも劣らず大事なことは、日本が国際社会に大きな責務を負ったという自覚だ。

 菅直人首相が世界に発出したメッセージ「絆」は、日本が復興するとし、その時は寛大な支援に恩返しすると述べている。そのくだりを読みながら、私はこの重い決断を具体化していく強い意志と覚悟はどれほどだろうかと一抹の不安を覚えた。

 日本のODAはただ額の大きさで評価されてきたのではない。約束は必ず守る。履行する。その実直さが信用を高めてきたのである。東日本大震災でもし日本が恩返しを口約束や通り一遍で終わらせるなら、この間の経済の停滞や政治の劣化という日本批判は、日本そのものへの深い失望へと変わるに違いない。

 シンポジウムで発言の機会を与えられた私は日本の課題は復興と政治の漂流を終わらせる-2つにつきると述べた。復興は日本はもとよりアジア、世界のためでもある。復興しなければ恩返しも難しい。そのためには政治が漂流していては予算も資源も人材も雲散霧消される。2つはコインの裏表なのだと思う。

 一方、シンガポール側のある学者は大震災は日本がわれわれと同じアジアの一員であることを再認識する好機ではないかと述べた。米中だけでなく、日本も東アジアの地域プロセスにもっと関与すべきだと望む声は東南アジアには少なくない。

 米中のはざまでいま日本は期待外れである。別の研究者は「自衛隊はもっと海外へ出て、PKO(国連平和維持活動)や平和構築を助けてほしい」と私に声をかけてきた。

 8日に閉幕したASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議は原子力発電所問題で情報の共有と透明性の向上、津波など自然災害への取り組みの重要性を申し合わせた。

 自衛隊の国際協力、防災・減災のノウハウ、そして福島第1原発の事故で得た貴重な知見を国際社会に対して積極的に開示していくこと、これら一つ一つを確実に実行していくことは立派に恩返しになりうる。

 シンポジウムは、シンガポール側議長が宮沢賢治の雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズを読んで幕を閉じた。

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