無料ブログはココログ

許すな!憲法改悪・市民連絡会

« 内閣の安保機能強化 政府が検討チーム設置 | トップページ | 国会議員定数削減の具体案/菅首相“6月に提示” »

2011年2月25日 (金)

沖縄タイムス社説:[高江ヘリパッド]県民同士が闘う不条理

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-02-25_14834/

[高江ヘリパッド]県民同士が闘う不条理
政治

2011年2月25日 09時20分                        
(7時間57分前に更新)

 「国民同士が戦争をしているのではと思った」。昨年暮れ、東村高江のヘリコプター着陸帯移設をめぐる訴訟の口頭弁論で、酒井良介裁判長が漏らしたコメントだ。そんな闘いがいま高江で激しさを増している。

 「エー、オトー、シナサリーンドー(おぃ、おじさん、懲らしめてやるぞ)」

 反対派住民らによると、沖縄防衛局が雇った若い土木作業員が乱暴な言葉遣いで迫ってきた。23日6時すぎ、まだ辺りは暗い。ダンプカーなど作業車両20台余りが道幅の狭い道路片側を占拠した。

 ヘリパッド建設予定地までの通用路(約3キロ)に敷き詰める砂利を運び入れようとするが、反対派が出入り口をふさいでいるためトラックで搬入できない。作業員は砂利を袋詰めにして、道のないやぶの中をバケツリレーで運び入れようとした。

 ダンプから道路脇に投げ降ろされた砂利袋の上に反対派が座り込む。十数人の反対派に対し、防衛局職員と作業員らは100人近くいた。

 怒声、罵声(ばせい)、悲鳴の中で砂利袋の奪い合いが繰り広げられる。現場に駆け付けた警察はその混乱を見かねて、双方を引き離す。

 そんな危ない小競り合いが何日も続いている。

 23日の「早朝の強襲」を受け、反対派はやぶに茂るヤンバル竹や木々を針金などで結び合わせバリアーを張った。さながらジャングル戦で敵の侵攻を阻止するワナを仕掛けているようだ。

 「国民同士の戦争」。政治の不条理そのものだ。

 闘争小屋で警戒する女性=那覇市=は、顔見知りになった若い作業員もいるという。「戦争につながるんだよ。なんでこんな仕事するの」と聞くと、若者は「職がないから仕方ない」と返したという。

 2度反対決議をした高江区は政府に歯向かえないとあきらめ、条件闘争に入った。

 見返りは、パイン畑を野生のイノシシの食害から守る猪垣を求めた。ほかは公民館改築、墓地・公園整備、防音装置など。

 被害防止策は住宅や学校上空を飛ばない、夜間の飛行禁止、騒音測定の実施と対策、区・村・防衛局の通報・連絡ルートを確立するなどだ。

 日本は米軍の運用に口出ししない。そう知りつつ区は苦渋の選択に追い込まれる。

 浦〓永仁区長は「(ヘリパッドは)いまも嫌だ。負担軽減のしわ寄せはごめんだが、果てしない闘いはできない」と苦悶(くもん)する。

 北部訓練場の返還予定地内のヘリパッド6基を高江集落の近くに移設する。訓練場内には既存のヘリパッドは十数基もある。なぜ移設が必要なのか説明がない。

 さらに言えば米海兵隊の沖縄駐留の理由さえ説明せず、乱暴な公共工事で米軍基地建設を進めるやり方はあまりにも非民主的だ。

 米軍普天間飛行場の県外移転要求は沖縄の民意だ。ヘリパッドの強行建設は、政府が県民同士を闘わせているようにも映る。

 公共性と必要性に疑義がある工事は即刻やめるべきだ。

※(注=〓はへんが「山」でつくりが「竒」)

« 内閣の安保機能強化 政府が検討チーム設置 | トップページ | 国会議員定数削減の具体案/菅首相“6月に提示” »

日米関係」カテゴリの記事