無料ブログはココログ

許すな!憲法改悪・市民連絡会

« 北抑止、中国に圧力 米大統領「アジア軍増強も」 米紙 | トップページ | 南北対話再開へ 主導権を狙う北 金正恩氏の“外交力”誇示も »

2011年1月22日 (土)

沖タイ社説:[F15訓練移転]検証不能な負担軽減策

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-01-21_13817/

[F15訓練移転]検証不能な負担軽減策
政治

2011年1月21日 09時21分                        
(26時間41分前に更新)

 北沢俊美防衛相は沖縄の基地負担軽減策として、米空軍嘉手納基地のF15戦闘機による一部訓練をグアムへ移転する方針を明らかにした。

 これまで日米両政府は何度も負担軽減策を打ち出したが、実効性が問われる。それでも日米の力関係や国内政治の混迷を見たとき、訓練移転を含めた当局者の地道な努力が大事なのだろう。そう限界を見極めるしかない現状にわびしさを覚える。

 今回の軽減で主なものは、嘉手納所属のF15戦闘機54機のうち1回に付き最大20機を最長20日間、グアムへ訓練移転する。頻度については明らかにされていない。

 ほかにも空中給油機や対潜哨戒機など計約100機が常駐する嘉手納で、この措置により全体の飛行回数がどれほど減るのかという重要な部分はベールにつつまれている。

 政府がアピールする「負担軽減」はこれまでも検証できないものが多い。

 戦闘機の訓練移転は、2006年から本土の自衛隊航空基地で実施されているのだが、計11回と少ないうえ、1回に付き5機、1週間未満の短期、小規模がほとんどだ。

 本年度は昨年11月に12機が11日間、北海道千歳で一度だけ。一方米本国や国内の米軍飛行場から嘉手納へ訓練などで飛来した「外来機」は延べ約170機に達している。

 13日にゲーツ国防長官と北沢防衛相が今回の訓練移転に合意したが、前日に米本国から最新鋭のF22ステルス戦闘機が飛来、計15機が4カ月間駐留する。このように両政府のやる気は根拠に乏しい。

 おかしいのは、訓練移転費の日本負担だ。

 米空軍は嘉手納からF15をグアムへ飛ばして訓練している。昨年6月、F22飛来に抗議した地元3市町に対し、嘉手納基地当局者はF15を7月から約3週間、グアムで訓練させることを伝えた。

 負担軽減を口実に米軍の焼け太り―という疑いを持たせないためにも、日米は嘉手納の使用実態を明らかにして、負担軽減を検証できる仕組みをつくるべきだ。

 税金を使うのだからそれは最低限の条件だ。

 ただ、こうした負担軽減を追求するほど、「抑止力」「地理的優位性」といった沖縄に米軍を集中させる論理との整合性が問われる。嘉手納の戦闘機の約半数を20日間国外移転させ、その間も外来機を飛来させないようにするのが今回の方向性だ。

 駐留を固定的にみる必要はない。乱暴な言い方だが、いまの手法は負担軽減をカネで買っているようなものだ。

 本年度、戦闘機の訓練移転は嘉手納から千歳に1回、岩国基地から三沢と小松に各1回の計3回で、計約8億5千万円を使った。費用に比して効果が上がらない事業を続ける意味はあるのだろうか。

 海兵隊8千人のグアム移転も日本の経費負担が条件だが、米側が追加負担を要求するなど、納得いく明細書が出てこない。沖縄駐留の必然性すらあいまいな海兵隊の移転費負担は正当だろうか。

 訓練移転などにカネを積むほど、矛盾が吹き出る。

« 北抑止、中国に圧力 米大統領「アジア軍増強も」 米紙 | トップページ | 南北対話再開へ 主導権を狙う北 金正恩氏の“外交力”誇示も »

日米関係」カテゴリの記事