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2010年12月11日 (土)

[沖縄と朝鮮半島]軍事の突出を憂慮する

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-12-11_12741/

[沖縄と朝鮮半島]軍事の突出を憂慮する

2010年12月11日 09時30分                   
(6時間38分前に更新)

 マレン米統合参謀本部議長は9日、東京で記者会見し、米韓合同演習への日本の参加を促した。マレン議長の発言は、日米韓3国が軍事協力を強化し、北朝鮮の脅威に対して一致して対処することを呼び掛けたものだ。

 3日から10日まで沖縄周辺海域などで実施された日米共同統合演習には、韓国軍が初めてオブザーバーで参加している。

 朝鮮半島情勢が緊迫しているだけに、このような言動は何の反発も招くことなく国民に受け入れられるおそれがある。しかし、米軍基地の集中する沖縄から見ると、東アジアをめぐる最近の情勢は「憂慮すべき事態」だと言わざるを得ない。

 日米韓3国の軍事協力強化に対抗して中国・北朝鮮が連携を強め、冷戦的状況を再現するようなことにならないか。封じ込め政策は危険だ。

 日米韓の軍事一体化は、集団的自衛権の行使に道を開く可能性があり、憲法9条に抵触しかねない。

 県民にとって、基地負担がいっそう重くなるのではないかという懸念も深刻だ。

 日米共同統合演習について北沢俊美防衛相は「日米同盟の実効性を内外に示す良い機会」だと語った。それは、本土側から見た、ことの一面である。演習は県民生活にさまざまな影響を与えた。

 県内向けの航空貨物の到着が遅れ、「ホームページに載せなければならないほどの大規模な遅延」(ヤマト運輸広報担当)が発生したことを、本土の人たちはどの程度、知っているだろうか。

 航空会社は、過密な演習のため上空待機やダイバート(目的地変更)を指示されるおそれがあると判断し、普段よりも長い時間飛べるように燃料を積み増した。その分、搭載貨物量を減らしたため羽田空港でコンテナを積み込むことができず、宅配便などの遅れが発生したというわけだ。

 嘉手納基地の滑走路改修に伴うダイバート訓練と今回の統合演習が重なり、宜野湾市や西原町、那覇市、豊見城市など広範な地域が、激しい騒音にさらされた。

 貨物の遅延、騒音被害の拡大、地対空パトリオットミサイル(PAC3)部隊の無通報未明移動…。

 演習被害は、特別な場合を除いて、全国紙では取り上げられない。被害の事実が報道されないから、本土に住む人たちには問題が存在することさえ伝わらず、その結果、本土と沖縄の間に大きな「温度差」が生じてしまった。

 戦後東アジアの安全保障体制は、ハブとスポークの関係にたとえられる。ハブ(中心軸)は米国。日本や韓国などの同盟国はスポーク(車輪を支える放射状の棒)。

 日米、米韓は安全保障条約で深く結びついているが、日韓の軍事的協力関係はない。

 中国や北朝鮮を封じ込めるための日米韓の軍事一体化は、沖縄にとって不穏なシナリオだ。「中国の脅威に対抗するため沖縄の基地強化も仕方ない」と認めてしまう空気が、いま以上に本土側に広がるおそれがある。容易ならざる事態だ。

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