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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2010年8月18日 (水)

特集ワイド:愚問ですが 「わがまま離党」その後は 辻元清美前副国交相に聞く

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100818dde012010058000c.html
特集ワイド:愚問ですが 「わがまま離党」その後は 辻元清美前副国交相に聞く
 ◇「ぼちぼち党」かなあ

 たまにいい舞台をやる小劇団の看板女優がメジャーデビューを狙った--。辻元清美前副国土交通相の社民党決別宣言にそんな印象を持った。「大海原に丸太で乗り出す」。かっこいいセリフを自らのブログに残して古巣を去ったものの、本当のところは? 新築なったばかりの衆院議員会館の事務所で聞いた。【鈴木琢磨】
 ◇イメージは「通販生活」読者の受け皿/「総理!総理!」はバブル時代

 --いきなり丸太とは。乗り心地はいかが?

 辻元さん うーん、その丸太もないのよ。どっぼーんと海に飛び込んだ感じ。ほぼ裸で。浮き上がられへんかもしれへんねん。いろいろ離党の動機はあるけどね、極めてパーソナルな、わがまま離党かもなあ。だんだん社民党が窮屈に感じるようになって居場所がなくなった。でも自分が伸び伸びできることって、政治家に大事だと思う。自分の気持ちに忠実でありたい、ここで一回飛び込まないと、一生後悔しそうな気がしてね。

 --飛び込んで、悩んでいるんじゃないんですか。

 辻元さん ハハハ。別に悩んでるわけじゃないけど。

 --参院選の終盤、東京・荻窪での応援演説を聞いていました。熱弁だったが、もうひとつ元気がなかった。

 辻元さん いやなところ見てますね。沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で連立政権から離脱した社民党の決断は正しいんです。あそこで離脱しないと、コアの支持者を裏切ることになりますから。でも社民党が政権からいなくなって喜んだのは、アメリカと外務省と防衛省でしょ。私は葛藤(かっとう)があった。スッポンみたいに食らいついて、取るもん取ったれ、と。辺野古移設の日米合意を閣議決定で骨抜きにする方法も考えたし。政権離脱を決めた党全国幹事長会議の締めくくりで、こぶしをあげて、ガンバロー!ってやったけど、力入らへんかった。

 --ずいぶんとリアリストになったんですね。

 辻元さん 政治は政権を取るベクトルのエネルギーがない限り続かない営み。初めて国会に来たとき、いきなり自社さ政権でね。勉強になりました。竹下登(元首相)さんからは「政治は4割主張が通れば御の字」と教わったし、山崎拓(前自民党副総裁)さんからは「法案を通したい場合は真綿にくるんで、すり足で運べ」と教わった。「なんでも100%要求派」の市民運動からスタートした私にはどれもが新鮮でした。彼らの政権への執念もすさまじかったし。

 --副国交相の経験もリアリストに磨きをかけた?

 辻元さん 国交省のすぐ隣が警視庁なのよ。私が(秘書給与事件で)03年に逮捕されて留置されていたところ。感慨ひとしおやったなあ。あそこから平行移動してきた私が改革の最前線で切り込み隊長をやるんやから。一ミリでも現実を動かしていく手ごたえはありました。財政がえらいことになっている現実も知らされたし。集中治療室に入れないとあかんと痛感した。それに副大臣ってごっつ権力があるんですよ。ある通達に疑問を感じるでしょ。スタッフの官僚に、「これおかしいの違う」って言えば、3時間たったら全部削除して持ってくる。

 --そしてだんだん、もうひとりの社民党の看板、理念派の福島瑞穂党首との路線対立を深めていった? 次期党首の呼び声もあったのに。

 辻元さん 一体、誰が言うてるの、そんなこと。社民党の党首としては彼女がずっと向いてますよ。すごいよ、彼女のパワーは。筋を通し、徹底して主張を貫く。それこそが社民党の生き残りにつながる。離党届を出す朝に会ってから連絡できていないけど、とことん福島イズムでがんばってほしいと思ってるし、私は辻元イズムでがんばる。もちろん社民党は大好きやで、日本にとって大切な党やし。ただ、体質が違ったんやね、私と。写真、見てよ。

 --昨年の衆院選で当選した社民党の同志7人ですね。みんなガンバローのこぶしを握りしめていますね。

 辻元さん そやねん。離党を決めてから、この写真、額に入れて部屋に飾ってるの。一緒にやってきた仲間やもん……。心を鬼にして離党の決心をしたけど、これ見たらたまらなくなる。涙が出る。つらい。でもそうするしかなかった。心を鬼にするしか。でもつらい。人間やもんな、辻元清美も。当たり前やんか。

 --政治家としての生みの親、土井たか子前社民党党首には怒られませんでしたか。

 辻元さん 事前の相談はしませんでしたが、離党届を出した後で電話しました。初心を忘れるな。あなたが悩んでいるとき、そばにいられなくて悲しかった。そして体に気をつけてと言われました。

 --さて「わがまま離党」して、これからどうします? 民主党入りの可能性は?

 辻元さん まあ、選挙目当てとかいろいろ悪口言われているのは分かってます。学生時代にピースボートを立ち上げた原点に戻って、流動化する永田町で私らしく立ち向かっていきたい。まだ飛び込んだ水中でもがいていて光も見えない。でもイメージとしては、カタログハウスの「通販生活」ってあるでしょ、あれを読んでいるような人、ピースでエコでラブで、経済的にもあるレベルいっていてね……一定の層はあるよ。そんな人の受け皿が政治にないねん。

 --辻元新党を?

 辻元さん 「総理! 総理!」ってやってたころはバブルの辻元清美時代。いまはみんなぼちぼち生きていける、そんな優しい政治がしたい。あえて言えば、ぼちぼち党かなあ。でも夢見る乙女党じゃしょうがないし。フリーになると、面白いわよ、いろんな人が訪ねてくる。この間、ある秘書がきた。「民主党や自民党の垣根を越え、リベラルの再結集をしよう」って。議員じゃなく、秘書が憂えているらしいの。「仲間がいるから、その時は立ち上がる」って。渡辺喜美さんのみんなの党ってギラギラしてて、ベンチャービジネスっぽいでしょ。それに「オレは坂本龍馬だ」みたいな、旧態依然の政界再編なんてかっこ悪いしな。

 --「へこたれへん」の浪花の元気印も50歳。ずいぶんやせましたね。

 辻元さん 5キロくらい減った。東京と大阪でプールに通いだしたの。脚が弱った感じがしてね。おばちゃんに言われた。「これからひとりやから大いに体力つけや」って。そう、彼もおらんしなあ。友達の野田聖子(自民党衆院議員)ちゃんが憎たらしいんや。あんたはパラゾール女やって。虫がよりつかんって意味。でも、彼女、私の離党会見の直前に電話くれた。きっぱりいけ!って。

 --離党届は提出したものの、いまだに身分は中ぶらりんのままとか?

 辻元さん 慰留になっているらしいけど、誰も慰留に来ないの。離党か、除名か、もちろん党に従います。

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 ■人物略歴
 ◇つじもと・きよみ

 1960年生まれ。早稲田大教育学部卒。在学中に民間交流団体「ピースボート」を設立。96年衆院選で社民党比例代表で初当選。03年に秘書給与事件で逮捕、起訴され懲役2年、執行猶予5年の判決。04年参院選で落選、05年衆院選で復活当選。当選4回。著書に「へこたれへん。」、上野千鶴子さんとの共著「世代間連帯」など。

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