無料ブログはココログ

許すな!憲法改悪・市民連絡会

« 【首相談話】自民苦しい抗議 過去の談話の呪縛なお | トップページ | 「日韓」首相談話 民主二分 代表選に影響? »

2010年8月11日 (水)

首相談話社説:毎日、朝日、北海道、沖タイ

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100811k0000m070099000c.html
社説:併合100年談話 未来へ向け日韓の礎に

 政府は日韓併合100年に当たり菅直人首相の「首相談話」を閣議決定した。韓国に対する植民地支配への反省とおわびを盛り込み、未来志向の日韓関係構築への決意を表明した内容だ。

 政府は1995年に戦後50年の「村山首相談話」、05年に戦後60年の「小泉首相談話」を発表し、アジア諸国の人々におわびを表明している。今回は併合100年の節目をとらえ韓国だけを対象にした。

 談話は日韓併合条約の締結によって植民地支配が始まったと指摘し、次のような歴史認識を示している。

 「3・1独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられた」

 植民地支配がもたらした損害と苦痛に対し「痛切な反省と心からのおわび」を表明している点は村山談話や小泉談話と同じだが、「反日独立」の象徴といえる3・1独立運動への言及や、植民地支配を韓国の人々の意に反したものと位置付けた点は新しい。

 昨年政権交代を果たした民主党にとっては政権政党として初めて迎えた8月だ。そして、100年前のこの時期に併合条約が締結・公布され日本による植民地支配が始まった。談話は、その節目にあたり新政権として意思表明を行ったものとして意義がある。前向きに受け止めたい。

 菅首相は植民地支配時代に日本に流出し宮内庁が保管している儀典書「朝鮮王室儀軌(ぎき)」を韓国に引き渡す方針も明らかにした。

 韓国民個人の請求権や文化財返還問題について日本政府は、65年の日韓基本条約締結時に解決済みとの立場だ。このため談話では「返還」の言葉を避け「お渡ししたい」との慎重な表現にした。

 また、談話発表にあたっては民主党や自民党の一部から反対・慎重論が出た。戦後補償問題の再燃を懸念してのものだ。しかし、談話は補償問題につながるような記述は避けた。現実的な対応として理解できる。

 併合から100年の日韓の歴史のうち戦後の期間の方が戦前よりはるかに長い。戦後の歴史は、時には波風を立てながらも比較的安定して推移してきた。貿易関係は着実に拡大し、人の往来は年間500万人に迫る。若者文化の相互浸透も安定した関係を支える貴重な要因になっている。

 外交・安全保障面では、北朝鮮の核開発や拉致問題に対処するため日韓の連携がこれまで以上に必要になっている。今回の首相談話を、未来に向けた日韓関係構築の出発点にしたい。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1
併合100年談話―新しい日韓協働の礎に

 他国によって国を奪われ、母国語を自由に話せなくなり、戦地や工場に動員される――。そんな屈辱的で悲痛な体験を朝鮮の人たちに強いた日本による「韓国併合」から今月で100年である。

 菅直人首相はきのう発表した談話で「痛切な反省と心からのお詫(わ)びの気持ち」を表明した。

 首相談話として初めて、植民地支配について「政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々の意に反して行われた」と位置づけた。「民族の誇りを深く傷付けられた」とも述べ、韓国民の心情に思いを寄せた。

 共感できる認識だ。私たちも重く受け止めたい。

 植民地支配を正面から取り上げて「深く陳謝したい」と語った1993年の細川護熙首相発言に始まり、戦後50年の村山富市首相、同じく60年の小泉純一郎首相の両談話と続いた流れに沿った内容ではある。それでも、併合100年という節目に焦点を当て、国家指導者が歴史認識を語り、将来に向けた期待と方針をあらためて示したことには大きな意味がある。和解と信頼獲得にもつながってほしい。

 だが、自民党など野党だけでなく与党民主党内にも、談話発表に反対や慎重論があった。「決着済みの補償問題を蒸し返す」などという批判だ。保守系の議員グループは「国民や歴史に対する重大な背信だ」とする声明まで出していた。浅く、また見当違いの見方ではないか。

 これまで、首相談話を出しても、自民党や閣僚の中から、それを否定するような発言が出て、日本の真意はどちらかと、外から不信のまなざしを向けられることが繰り返された。もう、そんなことに終止符を打つべきだ。

 談話にある通り、勇気と謙虚さを持って歴史に向き合い、過ちを率直に省みることが必要だ。深い思慮に基づく冷静な言動を心がけてこそ、未来志向の関係を構築できる。

 そのためには、談話だけでなく、誠実な行動を積み重ねることが大切になる。その点で今回、日本政府が保管する朝鮮王朝の文書を韓国に渡すようにしたのは良いことだ。

 アジアにおいて日本と韓国は、最も手を取り合うべき間柄にある。中国の台頭、温暖化やエネルギーといった地球規模の課題を前に、その連携をさらに強めていかねばならない。

 談話に北朝鮮問題についての言及はなかったが、不安定な北朝鮮情勢に対応し打開していくためにも、日韓の協調がさらに求められる。

 両国は歴史や領土問題をめぐって、わだかまりをまだ抱えている。そんな問題をうまく管理し、和解と協働の新たな100年へ、この首相談話を礎石にしたい。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/245812.html

社説
日韓併合談話 相互信頼の基盤として(8月11日)

 日韓併合100年に際し、政府がきのう閣議決定した菅直人首相の「談話」は、韓国民に向けた率直な言葉が印象的だ。

 1910年8月の日韓併合条約による日本の植民地支配について、首相談話はまず「私は歴史に対して誠実に向き合いたい。自らの過ちを省みることに率直でありたい」と述べた。

 その上で「この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここにあらためて痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明いたします」と、韓国民に謝罪した。

 「おわび」の部分は、95年に当時の村山富市首相がアジア諸国の人々を対象に行った「首相談話」の文章を踏襲した。従来の政府見解に沿い、妥当な内容と言えるだろう。

 菅首相と電話会談した韓国の李明博(イミョンバク)大統領は首相談話について「韓日関係を未来に向け発展させる大きな契機」と、歓迎の意を表明した。

 韓国民にも前向きに受け止めてもらいたい。

 首相談話は今後の施策として、《1》サハリン残留韓国人の支援《2》朝鮮半島出身者の遺骨返還支援《3》植民地支配時代に韓国から日本に移された貴重な図書の引き渡し-を約束した。

 サハリン残留韓国人に象徴されるように、日本と韓国の間には今なお未解決の問題が存在する。

 日本政府はそうした問題に一つ一つ誠実に取り組み、具体的な解決を図っていく必要がある。

 今回の談話発表については与野党に異論があった。

 自民党の谷垣禎一総裁は「日韓基本条約などで解決された問題を不用意に蒸し返す」と批判した。民主党にも同じ意見があった。

 しかし、目を向けなければならないのは、植民地支配が終わって既に65年が経過したにもかかわらず、韓国民の間にいまだに日本への複雑な感情が残っていることだ。

 大きな歴史の節目に、こうした談話を発表して日本国民の「反省」の気持ちを伝え、両国間のわだかまりの解消に努めることは意義がある。

 北東アジア、特に朝鮮半島の安定にとって、日韓関係は重要である。

 北朝鮮による核開発問題や拉致事件の解決は、日韓の協力、そして中国との連携なくしてはあり得ない。

 村山談話や、「未来に向けた協力関係」を掲げた98年の日韓共同宣言などを経て、日本と韓国との間でくすぶり続けてきた歴史問題は沈静化に向かい、文化、経済など幅広い分野で交流を発展させてきた。

 こうしたきずなをさらに深め、首相談話がうたう「未来志向の日韓関係」を目指すことで、北東アジアの安定に寄与していきたい。

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-08-11_9115/

[日韓併合首相談話]過去に責任持つ友好を
全国

2010年8月11日 09時55分                   
(32分前に更新)

 菅直人首相は日韓併合100周年に向けた首相談話を発表した。日本の植民地支配により韓国の人々が「国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷つけられた」と率直に過去の過ちをわびた。歴史認識の隔たりはいまも日韓に横たわるが、未来志向で友好関係を築く礎にしてほしい。

 談話の内容は、1995年8月の村山富市首相談話、2005年8月の小泉純一郎首相談話をほぼ踏襲した。

 韓国の人々の「誇りを傷つけた」との認識は、歴史問題を考えるときの起点にしたい。菅首相は「痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることはできない」と述べ、勇気と謙虚さを持って過去と向き合う思いを伝えた。

 しかし、こうした謝罪談話に対しては異論がつきものだ。日本はかつてアジアの植民地で経済的に貢献し、悪いことばかりではなかったという意見が出たり、「韓国も併合に合意していた」といった発言が自民党政権下の閣僚から飛び出したりもした。

 これまで首相談話を重ねても政治家の不規則発言が韓国側の猛反発を招く悪循環を繰り返す。そして日本は謝罪の真意を問われ続ける。

 菅首相談話に対して民主党の玄葉光一郎政調会長は「党内にさまざまな意見がある」とくぎを刺す。自民党の安倍晋三元首相は「歴史評価は歴史家に任せるべきだ」と批判する。

 政治が堂々巡りを終わらせるイニシアチブを取ろうとしないのはなぜだろうか。

 菅首相は談話を出すことで、日韓の協力関係を「地域の安定」につなげたいとの目的を強調した。東アジアの安全保障環境で日韓が共に実質的なアクターになるべき時代だ。政治が過去を引きずり国家間で摩擦をつくっていては無責任にすぎる。

 ハワイにあるシンクタンク「東西センター」がほぼ毎年実施する国際政治学者のアンケートによると、アジア地域において研究者らが不安定要素として懸念しているのは、中国の軍事拡張や北朝鮮の暴走ではない。短期的には過去の「清算」をめぐる日中両国の感情的な対立であり、中長期的には東アジアにおける資源問題が挙げられる。

 日中韓が歴史認識をめぐり対立を続けると、そのことが東アジアの安保環境を悪化させてしまう。冷静で中立的な歴史の検証は不可欠である。過去を乗り越えられずに新たなわだかまりを生むようでは愚かだ。

 韓国KBS放送とNHKの共同調査によると、韓国人が最初に思い浮かべる日本人は支配者の象徴「伊藤博文」で、一方日本人が最初に思い浮かべる韓国人は韓流スターの「ペ・ヨンジュン」だった。

 意識のギャップは大きい。被害者と加害者の視点の違いだろうか。両国関係の評価も韓国側が厳しい。竹島をめぐる領土問題も横たわる。

 今年は日韓併合100周年だけでなく、朝鮮戦争60周年でもある。

 過去を見つめ、未来へどうつなげるかを考えるきっかけにしたい。

« 【首相談話】自民苦しい抗議 過去の談話の呪縛なお | トップページ | 「日韓」首相談話 民主二分 代表選に影響? »

「国際情勢」カテゴリの記事