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2010年7月14日 (水)

特集ワイド:小沢さん、次の一手 衆参ねじれで難局必至 アノ人を知る2人が語る

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100714dde012010012000c.html

特集ワイド:小沢さん、次の一手 衆参ねじれで難局必至 アノ人を知る2人が語る

 参院選に大敗し、過半数割れとなった与党・民主党。小沢一郎前幹事長は「政治とカネ」の問題を理由に、菅直人首相ら執行部から遠ざけられてきたが、この危機にどう動くのか。小沢さんの「知恵袋」と言われた元参院議員の平野貞夫さん(74)、「側近」と呼ばれる高嶋良充・党参院幹事長(69)=今期で引退=にその胸中を読んでもらった。【宮田哲】

 小沢さんは、参院選中の8日に石川選挙区で遊説したのを最後に、公の場に姿を見せていない。

 「小沢さんには、参院選に勝つため自分も幹事長を辞め、菅さん中心の挙党態勢を作ろうという戦略があった。ところが、菅さんの消費税増税発言などで台無しになった。憤慨しているのではないですか」と平野さんは話す。

 小沢さんとは約40年の長いつき合いの平野さん。米軍普天間飛行場移設問題の公約違反などで、鳩山由紀夫前首相が辞意を表明した6月2日。その5日前の5月28日、JR常磐線で移動中、小沢さんから電話が入った。駅で降りてかけ直すと、衆院事務局出身で国会法などに詳しい平野さんへの首相交代に関する法規などの問い合わせだった。同日再び電話で話した際には「参院選で勝つには、鳩山さんと同時に辞めるしかない」との小沢さんの思いを感じ取ったという。

 同時辞任は「鳩山さんからではなく、小沢さんがおれも一緒に辞めると説得したんでしょう」と語る平野さんは、それだけに小沢さんの怒りは強いとみる。

   ■

 今後の国会は、衆参の多数派が異なるねじれ状態となる。郵政選挙後の自公政権のように衆院での勢力が3分の2を超えていれば、「参院否決後、衆院で再可決する」手があるが、今回はそれもない。どんな難局が待つのか。

 高嶋さんは「まず郵政改革法案が通らない恐れがある。国民新党はその場合政権離脱も考えるでしょう。今の子ども手当法も10年度のみの時限立法のため、来春以降の支給には新法を成立させる必要がある。野党はこれに照準を合わせて攻めてくるでしょう。来年から払えないと、政権には大打撃です」。

 高嶋さんは力を込める。「だから連立を組まないとやっていけない。参院で与党過半数に持っていくような荒業のできるのは小沢さんしかいないでしょう。小沢さんも今、連立について一生懸命考えているでしょう」

 小沢さんしかいない、という理由はどこにあるのか。「すべての物事の急所が分かっている事だ。交渉事でも相手組織のだれに話せばいいか、交渉をまとめるには仲介者はだれに頼むべきかなど、人間関係の複雑な『連立方程式』を解けるのが小沢さんなんです」

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 小沢さんは菅首相をどう思っているのだろうか。

 菅さんは6月3日の代表選出馬表明の記者会見で小沢さんについて「しばらくは静かにしていただいた方がいい」と自重を求めた。平野さんは「あの発言は年上の人間を侮辱している」、高嶋さんも「けんかを売ってるみたいな感じがする」と不快感を隠さない。小沢さん本人は直接コメントすることはなかったが、選挙終盤の7月8日、石川県加賀市の街頭演説では「静かに静かに皆さんにお願いを申し上げている」と発言した。平野さんは「皮肉ですよ。本人はもう静かにしている気はありません」。高嶋さんも「人に言われたから静かにする人ではない」とみる。

 高嶋さんは「小沢さんがやりたいことは政治改革、行政改革、地方分権の三つ。行政改革が道半ばなのに、なぜ消費税なんだと思っている。地方分権も進んでいない。菅さんは官僚の手のひらに乗せられている人だからだめなんだと思っているんでしょう」と踏み込む。

 選挙期間中、衆院選マニフェスト(政権公約)が修正されたことに「金がないからできませんなんて、そんなばかなことがあるか」(6月28日)「党内でも余計なことを言うと煙たがられるが、政治家の責任として正しいことを主張しなければならない」(同30日)と菅執行部を真っ向から批判した姿と重なる。

 平野さんは7月末ごろに召集されるとみられている臨時国会の人事が与野党攻防の最初の焦点とみる。「参院議長は第1党(民主党)が取るのが慣例だが、連合すれば野党が取れる。現実的には、予算委員長、議院運営委員長が自民党に取られるとやりにくい」。ねじれについては「なまじ衆院の与党に3分の2の勢力があると突っ走るから混乱が起きる。ねじれでも海部俊樹内閣など与野党に信頼関係ができて運営できた例がある。ただ、それがない菅さんは苦しむのでないか」とみる。「8月は夏休みで9月は党代表選。政治的なさまざまな動きは代表選以降ではないか」

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 民主党執行部は当面、現体制の維持を確認した。9月の代表選に、小沢さん自らが出馬する可能性はあるのか。

 高嶋さんはこうみる。「小沢さんは権力主義者ではなく、トップが自分の政治信条を実現してくれるならそれでいい。『国民の生活が第一』という政権交代の原点に戻って政策を進める候補者がいれば支持するだろう。菅さんが軌道修正するなら応援するかもしれない。ただ、私は官僚を抑え込み、政治主導で改革を実行する力のある小沢さんが代表になるべきだと思う。最後の勝負にかけたらいい」

 平野さんは「党内では基本政策を巡る論争が起きるだろう」とみる。代表選には「まだ分からないが、展開によって小沢さん本人が出る可能性もあると思う」。

 一方、小沢さんの資金管理団体による土地購入を巡る政治資金規正法違反事件では、今後、検察審査会から小沢さんを起訴するかどうかについての2回目の判断が出る。「起訴議決」なら強制的に起訴される。その場合は「立候補は厳しいでしょう」(高嶋さん)。

 小沢さん68歳。平野さんは「短気で傲慢(ごうまん)なところもあったが、随分謙虚になった」と話し、引退の潮時については「健全な政権交代の仕組みを作ったら、としきりに言っている」という。高嶋さんは「気力は十分ある」と力を込める。

 ねじれ国会下の「剛腕」待望論を足場に、小沢さんは復権を果たすのか。それとも事件に再び足をすくわれるのか。今、日本で一番動向が注目されている。

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