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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2010年6月 2日 (水)

民主両院総会での鳩山首相発言全文

下線を引いた箇所の自主防衛論に要注意。(高田)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010060200644
民主両院総会での鳩山首相発言全文

 鳩山由紀夫首相が2日午前、民主党両院議員総会で発言した内容は次の通り。
 お集まりの皆さん、ありがとうございます。そして国民の皆さん、本当にありがとうございました。国民の皆さんの昨年の暑い夏の戦い、その結果、日本の政治の歴史は大きく変わった。国民の皆さんの判断は決して間違っていなかったと私は今でもそう確信している。
 こんなに若い、素晴らしい国会議員がすくすくと育ち、国会の中で活動を始めてくれている。それも国民の皆さんの判断のおかげだ。政権交代によって国民の暮らしが必ず良くなる。その確信の下で、皆さん方にお選びいただき、私は首相として今日までその職を行ってきた。皆さんと協力して日本の歴史を変えよう、官僚任せの政治ではない、政治主導、国民が主役になる政治をつくろう。そのように思いながら今日まで頑張ってきたつもりだ。
 私は、きょうお集まりの国会議員と一緒に、国民のための予算を成立させることができた。そのことを誇りに思っている。子ども手当もスタートした。高校(授業料)の無償化も始まっている。子供に優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう。その私たちの判断は決して間違っていないと確信している。
 産業活性化をしなければならない。特に1次産業が厳しい。農業を一生懸命やっている方々の戸別所得補償制度。米からではあるがスタートさせることもできた。そのことで、1次産業がさらに2次産業、3次産業と合わせて、6次産業として再生される日も近い。私はそのようにも確信している。
 さまざまな変化が国民の暮らしの中に起きている。水俣病もそうだ。さらに医療崩壊が始まっている地域の医療を何とかしなければならない。厳しい予算の中で、医療費をわずかだが増やすことができたのも国民の意思だと思う。これからもっともっと人の命を大切にする政治を進めていかなければならない。
 ただ、残念なことに、そのような私たち政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていない。国民が徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念だし、まさにそれは、私の不徳の致すところだと思っている。その原因を二つだけ申し上げる。
 やはりその一つは、(米軍)普天間(飛行場移設)の問題であろう。沖縄、徳之島の皆さんにもご迷惑をお掛けしている。ただ、私は本当に、沖縄の外に米軍の基地をできる限り移すために努力しなければいけない。今までのように、沖縄の中に基地を求めることが当たり前ではないだろう。その思いで、半年間努力をしてきたが、結果として、県外にはなかなか届かなかった。
 これからも、県外にできる限り、彼ら(海兵隊)の仕事を外に移すように努力をしていくことは言うまでもないが、一方で、北朝鮮が韓国の哨戒艇を魚雷で沈没させる事案も起きている。北東アジアは決して安全、安心が確保されている状況ではない。その中で、日米が信頼関係を保つということが、日本だけではなく東アジアの平和と安定のために不可欠との思いの下で、残念ながら、沖縄に負担をお願いせざるを得なくなった。そのことで、沖縄の皆さま方にもご迷惑をお掛けした。
 そして特に社民党に政権離脱という厳しい思いを与えてしまったことが残念でならない。社民党、国民新党とともに一緒に今まで仕事をしてきた。これからもできる限り協力をお願い申し上げてまいりたい。さらに、沖縄の皆さん方にも、これからもできる限り、県外に米軍の基地というものを少しずつでも移すことができるように、新しい政権として努力を重ねていくことは何より大切だ。
 社民党より日米を重視し、けしからんという気持ちも分からないでもない。ただ、社民党とも協力関係を模索していきながら、今ここは、やはり日米の信頼関係を何としても維持させていかなければならない。その悲痛な思いを、ぜひ皆さんにもご理解を願いたいと思っている。
 私はつまるところ、日本の平和、日本人自身でつくり上げていく時をいつかは求めなければならないと思っている。米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年続けていいとは思わない。そこのところも、ぜひ理解をいただいて、鳩山が何としても、少しでも県外に(米軍基地を移設する)、との思い、ご理解を願えればと思っている。その中に、今回の普天間の本質が宿っていると思っている。
 私の時代は無理だが、あなた方の時代に、日本人の平和をもっと日本人自身でしっかりと見詰め上げていくことができるような環境をつくること。現在の日米の同盟の重要性は言うまでもないが、一方でそのことも模索をしてほしい
。私はその確信の中で、しかし、社民党を政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまった。その責任は取らなければならない。そのように感じている。
 いま一つは、「政治とカネ」の問題だった。そもそも私が自民党を飛び出して、(新党)さきがけ、さらには民主党をつくり上げたのも、自民党政治では駄目だ、もっとお金にクリーンな政権をつくり上げなければ、国民が政権に対して好意を持ってくれない、何としてもクリーンな政治を取り戻そうではないかとの思いだった。それが結果として、自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどと全く想像だにしなかった。
 そのことで、きょうご来会の国会議員に大変な迷惑を掛けたことは本当に申し訳ない。なんでクリーンであるはずの民主党の、しかも代表が、こんな事件に巻き込まれるのか。皆さまもご苦労され、お怒りになったことだと思う。私はそのような政治とカネ(の問題)に決別する民主党を取り戻したいと思っている。皆さんいかがだろうか。
 このことで私自身もこの職を引かせていただくことになるが、併せてこの問題は、小沢一郎幹事長にも政治資金規正法の議論があったことは皆さま承知のことだ。先般、2度ほど幹事長とも相談申し上げながら、「私も引きます。しかし幹事長も恐縮ですが、幹事長の職を引いていただきたい。そのことによって新しい民主党、よりクリーンな民主党をつくり上げることができる」と申し上げた。幹事長も「分かった」と申された。決して受動的という話ではない。その責めを果たさなければならない。
 重ねて申し上げたいと思うが、きょうも見えている小林千代美議員にもその責めをぜひ負っていただきたい。本当にこの高い壇上から申し上げるのも恐縮だが、私たち民主党、再生させていくためには、とことんクリーンな民主党に戻そうではないか。皆さん、そのためのご協力をよろしくお願いする。そうなれば国民の皆さんが新たな民主党に対して、聞く耳を持っていただくようになる。
 そのように確信をしている。私たちの声も国民の皆さんに届くだろうし、国民の皆さんの声も私たちにすとんと通る。生まれ変わると思う。
 私はしばしば宇宙人だと言われている。それは私なりに勝手に解釈すれば、今の日本の姿ではなく、5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに常に申し上げているから、何を言っているか分からない。そのように国民の皆さまに映っているのではないかと思う。
 例えば地域主権。原口一博総務相が先頭を切って走っている。もともと国が上で地域が下にあるなんて社会はおかしい。むしろ地域の方が主役になる日本にしなければならない。それがどう考えても、国会議員や国の官僚が威張っていて、「くれてやるからありがたく思え」と中央集権の世の中はまだ変わっていなかった。そこに少なくとも風穴が開いた。そこにかなり大きな変化ができつつある。さらに一括交付金など強く実現を図っていけば、日本の政治は根底から変わる。地域の皆さんが思い通りの地域をつくることができる。そんな世の中に変えていけると思う。
 今すぐ、なかなか分からないかもしれない。しかし、5年、10年たてば必ず国民の皆さん、鳩山が言っていること、こういうことだったのかと分かっていただける日が来ることを確信している。「新しい公共」もそうだ。官が独占している今までの仕事、できるだけ公に開くということでやろうではないか。皆さん方が主役になって、本当に国民が主役になる。そういう政治を、社会をつくり上げることができる。まだ、新しい公共という言葉自体がなじみが薄く、よく分からないと思われているかもしれない。ぜひきょうお集まりの皆さん、官僚の独占した社会ではなく、できるだけ民が、国民の皆さんができることはやりおおせるような社会に変えていく。その力を貸していただきたいと思う。
 東アジア共同体の話もそうだ。今すぐという話ではない。しかし、必ずこの時代が来る。3日ほど前、済州島に行って韓国の李明博大統領、中国の温家宝首相ととことん話し合った。東アジア、われわれは一つだ。壁に「We are the one」「われわれは一つである」。この標語が掲げられていた。そういう時代をつくろうではないか。国境というものを感じなくなるような世の中をつくり上げていく。そこで初めて、新たな日本というものを取り戻すことができる。私はそのように思っている。
 国を開くこと。そのことの先に、未来を開くことができる。ぜひ新しい民主党、新しい政権を皆さん方の力によっておつくりいただきたい。その時に、鳩山が申していた、どうも先の話だと思っていたことが、必ず皆さんの連携の中で「よし、分かった」と理解していただけると確信している。
 私は済州島に行って、ホテルの部屋の先にテラスがあって、1羽のヒヨドリが飛んでいた。そのヒヨドリは、実はわが家にいるヒヨドリと全く同じだった。このヒヨドリはわが家から飛んできたヒヨドリかな。姿形が同じだから、そのように勝手に解釈して、そうか、この鳥も「そろそろ自宅に戻って来いよ」と私のことを招いているように感じた。雨の日には雨の中を、風の日は風の中を、自然に歩けるような、苦しいときには雨天の友、お互いにそのことを理解し合いながら、しかし、その先に国民の皆さんの先をしっかり見つめ合いながら、手を携えて、この国難とも言える時に、耐えながら、国民との対話の中で、新しい時代をつかみ取っていこうではないか。きょうはそのことをお願い申し上げながら、大変ふつつかな私だったが、今日まで8カ月余り、皆さんとともにその先頭に立って歩ませていただいたことに心から感謝を申し上げながら、私からの国民の皆さん、ここにお集まりいただいた皆さんへのメッセージとする。ご静聴ありがとうございました。(2010/06/02-15:25)

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