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2010年6月27日 (日)

日米同盟に魂を「エクササイズ・トゥゲザー」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100627-00000518-san-pol

日米同盟に魂を「エクササイズ・トゥゲザー」

6月27日11時46分配信 産経新聞
 ≪消えぬ太平洋分割論≫

 「学べば学ぶほど、(海兵隊の部隊が)抑止力を維持していることが分かった」。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設をめぐり、鳩山由紀夫前首相が、およそ一国の宰相のものとは思えないような発言をしていた今年5月のことである。

 日本政府高官がワシントン市内の米国務省を訪れ、活発化する中国海軍の動向が話題になった際、応対した幹部が、こう言った。

 「いずれは経済力に見合った対応をしなければならない。太平洋に出たいというなら、(中国海軍には)一定の権利を認めざるを得ないのは当たり前だ」

 4月には、中国海軍の艦船が沖縄本島と宮古島の間を通過し、艦載ヘリコプターが監視中の海上自衛隊の護衛艦に異常接近する問題行動を起こしたばかりだ。日本政府高官は、真顔で語る国務省幹部の口調に、「ついに本音を言ったな」との思いを抱いたという。

 中国は最近、海軍建設計画に沿って、日本列島から台湾、フィリピンを結ぶ第1列島線を越え、サイパン、グアムを結ぶ第2列島線まで活動範囲を広げている。台湾海峡有事などを想定して、西太平洋に対米防衛ラインを確保しようとしているのだ。

 2007年5月、米太平洋軍のキーティング司令官(当時)は訪中時に、中国海軍幹部から、中国が空母を保有したら、ハワイ以東を米軍が、以西を中国海軍が管理しようと持ちかけられた、と翌年の議会公聴会で証言している。

 先の米高官がこうした経緯を意識して発言したかどうかはともかく、中国に対する米国の見方は静かにだが確実に変わりつつある。

 ≪「第3次」アーミテージ報告≫

 こうした中、ホワイトハウス近くのウィラードホテルで17日、日米同盟に関するシンポジウムが開かれた。ブッシュ政権で国務副長官を務めたリチャード・アーミテージ氏のほか、クリントン政権の国防次官補でオバマ政権、とりわけクリントン国務長官とキャンベル国務次官補に強い影響力を持つジョセフ・ナイ・ハーバード大特別功労教授らが出席した。

 2人は00年と07年に、日本に集団的自衛権行使の容認などを促す内容の政策提言「アーミテージ・リポート」をまとめた間柄である。今回の会合は、「第3次アーミテージ・リポート」とでも呼びたくなるような、中身の濃い意見表明の場となった。この場を借りてできるだけ紹介してみたい。

 端的にいえば、日米同盟の先行きに楽観的だったのがナイ氏、危機感を示したのがアーミテージ氏だ。不透明な中国の軍拡には、同盟で対抗していかなければならないという見解は共通していた。

 アーミテージ氏は米政府と同様に、菅直人首相の外交安保政策には「現実的」と好意的だ。評価は所信表明に対してであり、ご祝儀に過ぎない。「言葉より行動が大事」という氏の発言こそ本音であり、米政府も菅政権の取り組みを注意深く見極めていくだろう。

 短期的な難題として、8月末までに代替基地の工法を決める先の日米合意について、「まだ何も終わっていない」とし、「最低でも県外」と口にして混乱を招いた鳩山前首相を念頭に、「偽りの対話をしている暇はない」と断じた。

 「日本が中国海軍から(ヘリの異常接近などの)屈辱を受けたことには驚いた。一連の示威行動は(日本が実効支配する)尖閣諸島の支配に向けた明確なメッセージだ」との見方を示しつつも、「中国にも公海上の航行権があるだけに、厄介だ」とも付け加えた。

 ≪“G2論”は幻想だ≫

 一方、ナイ氏は日米同盟について、「冷戦終結後、同盟が漂流し始めたころに比べれば、日米同盟は深化しており、先行きを楽観している」と発言、「(今後、中国が軍事力を前面に押し出す)無法国家になれば、日米同盟はより重要になる」との見通しを示した。

 在日米軍の意義について、「5万人の米軍は、いわば人質だ。だから(中国も北朝鮮も)日本には手が出せない」と語った。そして中国が、自由、民主主義、基本的人権の尊重といった普遍的な価値観を持たないことを示唆し、「米中2国が国際社会を支配する“G2論”は幻想だ」と強調した。

 普天間移設問題の前途は、沖縄の反対が強まってしまった分、以前よりも厳しい。中長期的には、不透明かつ急激な軍拡を進める中国の台頭が日米間に横たわる。

 アフガニスタンでの対テロ戦で「ショー・ザ・フラッグ(旗を立てよ)」といい、イラク戦争では「ブーツ・オン・ザ・グラウンド(現場参加せよ)」と日本に呼びかけたアーミテージ氏。今回のメッセージは、「日米同盟に魂を入れたい。エクササイズ・トゥゲザー(共に訓練しよう)」だった。(ワシントン支局長・佐々木類)

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