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2010年6月 5日 (土)

菅新首相誕生/おごらず国民に寄り添え 「変革」実感できる政治を2010年6月5日

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-163106-storytopic-11.html
菅新首相誕生/おごらず国民に寄り添え 「変革」実感できる政治を2010年6月5日

 菅直人副総理兼財務相が民主党の新代表に決まり、衆参両院本会議で第94代、61人目の首相に選出された。国民新党との連立政権を維持し、週明けの早い時期に新内閣を発足させる。
 菅氏は、退陣した鳩山由紀夫首相や辞任した小沢一郎幹事長が自民党出身の世襲政治家であるのと異なり、市民運動を経て政界入りした庶民派のリーダー格だ。
 民主党が看板とする「脱官僚支配」「政治主導」の旗手と目され、論戦力、行動力にも定評がある。圧倒的多数の国会勢力におごることなく、国民に寄り添い、沖縄の基地問題も含め「変革」を実感できる新時代の民主政治に挑んでほしい。

■揺らいだ政権公約
 歴史的な政権交代で民主、社民、国民新3党による鳩山内閣が発足したのは昨年9月だった。当初は7割超の高い支持率を誇り、国民世論をバックに、利益誘導型の「永田町政治」や省益優先の官僚体質を変えていくだろうとの期待が広がった。
 確かにこの間、事業仕分けの手法を使いながら国民に開かれた予算の在り方を見せることができた。「核持ち込み」秘密合意など日米間の4密約検証も、歴代政権下ではできなかったことだ。政権交代の成果と評価していい。
 一方、政治とカネの問題では、首相と幹事長の政権ツートップが厳しい追及を受ける異常な事態が続いた。クリーンな政治に程遠い状況にあり、国民の政治への信頼を取り戻せていない。
 行政の継続性を説く官僚らのペースにはまり、重要な局面で大胆な政治決断を下せないケースも少なからずあった。政治主導が揺らいだ最たるものが、米軍普天間飛行場移設問題に代表される外交・安保の分野であろう。
 普天間の移設先を「最低でも県外」と公言しながら、米国に一喝されると、すごすごと主張を引っ込める。迷走の果てに、自民政権下の日米合意に大筋で回帰するという失態を演じた。
 沖縄を切り捨てる形となった先の日米共同声明は、社民党の政権離脱を招き、鳩山内閣の支持率低落に拍車を掛けた。その流れで退陣の引き金も引かれた。
 新首相となる菅氏はどうか。普天間問題への姿勢は沖縄にとって最大の関心事だが、昨年来、踏み込んで発言していない。辺野古移設を明記した閣議決定に署名した経緯から、鳩山政権の方針を撤回する可能性は低いとみられるが、民意に背く政治はいずれ破綻(はたん)すると心すべきだ。
 菅氏は、女性の地位向上に努めた故市川房枝氏を参院選に担ぎ出し、当選させた。自身も政界入りし、橋本内閣で厚相を務めた際には薬害エイズ問題で、役所の決定的な過ちを裏付けるファイルを見つけ出した。官僚の抵抗をはねのけて公表し、被害者らに土下座して謝罪している。

■試金石の沖縄問題
 今年1月の財務相就任会見では、こう説いている。
 「大臣は役所の代表ではなく、国民が役所に送り込んだ国民の代表。財務省が国民のために働く役所であるように、という役目で就任したと理解している」
 この基本スタンスに立てば、各閣僚は省益と保身に躍起な「高級官僚」を排し、民意を何よりも大切にして働かなければならない。閣僚を束ねる首相には、一段と重い責任と行動が求められる。
 ところが、普天間問題に関し、鳩山政権の外相、防衛相らは明らかに「国民のために働く」姿勢を欠いていた。危険の県内たらい回しを拒む沖縄の声には耳を傾けず、米側を向いて仕事をした。そう指摘されても仕方がないだろう。
 菅氏は首相指名後の会見で、普天間問題について「基本的には日米間の合意を踏まえ、沖縄の負担軽減に腰を据えて取り組んでいく」と表明した。新政権の試金石となることは間違いないが、薬害エイズ問題で被害者の訴えを傾聴した菅氏である。
 普天間問題でも「腰を据えて取り組む」と誓った以上、基地被害が甚大な沖縄を見くびるようなことはしないと信じたい。
 おごらず、ひるまず、国民目線で―。それが政権交代の使命だったはずだ。数の論理で沖縄を切り捨てる愚を重ねてはならない。菅首相誕生を、血の通う政治実現への出発点と位置付けたい。

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