無料ブログはココログ

許すな!憲法改悪・市民連絡会

« シュワブ陸上案を説明=平野官房長官と米大使が会談-普天間 | トップページ | 普天間、難点だらけ乱立移設案…県内も国外も »

2010年3月 4日 (木)

「辺野古案でなければ海兵隊撤退も」元米国防副次官

結構ではないか。こうしたブラフは「歓迎」すべきである。
これで政府がビビル必要はない。アジア太平洋の米軍を再編縮小するというなら、歓迎すべきだ。その穴埋めに自衛隊の増強などという後ろ向きの解決ではなく、まさに日本が9条を持つ国として、前向きに21世紀の平和戦略として世界にそれを宣言すればいい。ローレス発言こそ、好機到来である。
この姿勢こそが事態を打開できる道だ。(高田)

http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY201003030409.html
「辺野古案でなければ海兵隊撤退も」元米国防副次官

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をめぐり、名護市辺野古沿岸に代替施設を建設するとした現行合意の交渉に米政府代表としてかかわったローレス元米国防副次官が、都内で朝日新聞のインタビューに応じた。代替案の一つとして政府・与党内で浮上しているキャンプ・シュワブ陸上案は不十分として退けたうえ、鳩山政権が現行合意以外の選択をした場合には、米国は海兵隊の撤退を考える可能性もあると指摘した。

 ローレス氏は、沖縄県名護市にあるキャンプ・シュワブの陸上部分に、長さ500メートルの滑走路を設けるとした「シュワブ陸上案」について、ヘリコプターだけでなく固定翼機の運用も行っている普天間飛行場の代替施設としては能力的に不十分だと述べた。現行案より人家の近くを飛ぶことになるため、地元住民も受け入れないとの見方を示した。

 それ以外の代替案もすべて検討済みで、実施可能なものはあり得ないとし、鳩山政権が現行合意である辺野古案以外の案を提示してきた場合には、「(海兵隊は)普天間に居残るしかない」と語った。

 しかし、普天間は日米両政府がすでに返還を約束しているうえ、安全や騒音の問題も深刻であることから、「継続使用となっても長続きはしない。最終的に海兵隊は撤退しなければならなくなる」と語った。

 もし撤退となればヘリ部隊にとどまらず、同じく沖縄県内に駐留している歩兵部隊、さらには佐世保を母港とする海軍の強襲揚陸艦、岩国飛行場に駐留する戦闘攻撃機部隊などにも広がる可能性があると指摘。結果として、日米同盟の抑止力を損なうだけでなく「アジア太平洋地域全体の米軍の兵力配備・構成も大きく変更する契機となる」可能性にも言及した。「撤退が引き起こす連鎖反応を甘くみるべきでない」と警告した。

 一方で、今後の展開については「まだ全く分からない。オバマ政権はある段階で何らかの妥協をするかもしれない」とも指摘。ただし、そうした妥協は「すでに始まっているように見える日本の自己矮小(わいしょう)化」にとどまらず、アジア太平洋地域の安全保障環境のバランスを崩す恐れもあるとの考えを示唆した。(編集委員・加藤洋一)

http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY201003030416.html
http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY201003030416_01.html
http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY201003030416_02.html
http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY201003030416_03.html
普天間めぐる元米国防副次官インタビュー 主なやりとり

リチャード・ローレス元米国防副次官

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をめぐって、かつて米政府代表として交渉にあたったリチャード・ローレス元米国防副次官に、現状と展望を聞いた。主なやりとりは次の通り。

 (聞き手・加藤洋一編集委員)

 ――現状をどう見ますか。

 米国政府は深い失望感を感じている。普天間飛行場の新たな移転先をめぐる議論は、ほぼ全面的に日本の国内政治事情によって支配されているからだ。我々の当初からの希望は、「日本の安全保障にとって何がベストなのか」という観点から進めてほしい、進められるべきだというものだったが、現状はそうなっていない。このままでは、米国はこの同盟関係に対する信頼をなくすことになってしまう。

 ――代替案として浮上しているキャンプ・シュワブ陸上案は。

 (現行合意を模索した)2002年から05年にかけて、我々は詳細に検討した。その結果、日米両国が一致して、解決策にならないと結論づけたものだ。

 普天間は単なるヘリパッドではない。平時、有事を通じさまざまな任務を遂行する多様な航空機に対応する施設だ。長さ500メートルのヘリパッドでは全く不十分だ。

 現在配備されているヘリコプター(CH―46)は就役後すでに数十年もたったもので、近い将来オスプレー(MV―22)に取り換えることになっている。それもシュワブ陸上案では全く対応できない。


 さらに、当時防衛庁は、この案は飛行の安全や騒音の問題があるため、地元住民に受け入れられる余地はないと考えていた。現在もそうした問題は依然として存在するうえ、事態はさらに悪化している。

 ――滑走路を長くすれば良いのでは。

 そのような案は真剣に検討されたことがないので、答えようがない。費用が膨大となり、政治的にも問題があると考えられたからだ。

 ――辺野古案はまだ実施可能だと思いますか。

 日本政府が正式に、あの合意を実施するつもりがないか、あるいはできないと通知して来ない限り、米政府としては合意を守り、日本が実施すると考えるしかない。

 我々が妥協のうえ辺野古案をのんだのは、当時日本政府がこの案は実施可能だと保証したからだ。それに尽きる。

 ――日本側には、与党は合意見直しを掲げて選挙に勝ったのだから、政策変更は当然という考えがあります。

 それは米国の問題ではない。鳩山政権が掘った政治的な「穴」に、米国を引きずり込まないでほしい。これまでも、日本の防衛政策をめぐっては、米国を日本政府と沖縄との間の板挟みにさせるという問題があった。今回もそうだ。沖縄との調整をする責任は日本政府にある。

 ――たとえ鳩山政権が、「辺野古案にする」と決めても地元の反対で実施不可能だという見方もあります。

 それはありうるシナリオだと思う。だからこそ、そうなった場合の影響について両国で真剣に話し合う必要がある。

 米国は実施可能な代替案があるとは考えていない。したがって、日本の結論が辺野古案にならなければ、我々は普天間に居残るしかない。

 ――なぜ、他の案はありえないのですか。

 すでにありとあらゆる案を検討したが、どれ一つとして満足なものはなかったからだ。これは日米双方の一致した結論だった。実際、今までのところ鳩山政権は、現実的で米国が受け入れられるような代替案を見つけられていないようだ。

 ――それでも鳩山政権が辺野古案以外の案を提示したら米国はどうしますか。

 普天間飛行場は、安全や騒音の問題を抱えているから継続使用となっても長続きしない。最終的には海兵隊は撤退しなければならなくなる。

 これは日本の政治家や政府当局者もよく分かっていることだ。

 普天間にヘリコプター部隊がいられなくなれば、沖縄全体さらには日本全体の海兵隊のプレゼンスももたなくなる。単にヘリコプター部隊、海兵隊の飛行場だけにとどまらない話だ。米軍の日本における軍事プレゼンスが持続できるかどうかという問題になる。

 ――佐世保を母港とする海軍の強襲揚陸艦、岩国飛行場に駐留する戦闘攻撃機部隊なども撤退するということですか。

 沖縄の海兵隊が撤退することになれば、(それを運ぶ)強襲揚陸艦や、(海兵隊の)戦闘攻撃機部隊を(日本に)置いておく必要もなくなる。

――どこに行くのでしょう。

 一部はグアムに移駐するかも知れないし、ハワイあるいは米本土西海岸に移る部隊もあるかも知れない。

 ――米議会の空気は。

 米議会も失望している。アジア太平洋地域での前方展開を維持できるかどうか、疑問視し始めている。

 ――もし海兵隊が日本から撤退することになった場合、日本の抑止力に与える影響は。

 その信頼性に非常に大きなダメージを与えることになるだろう。日本が日米安保条約6条に規定されている、基地の提供義務を果たせない、果たすつもりがないというのであれば、米国も5条に定められている日本防衛義務を再検討しなければならなくなる。要はそういうことだ。

 ――米国は日本を防衛しないというのですか。

 そういうことではなくて、鳩山政権は、米国の日本防衛能力を低下させると、一体どういう影響があるのかということをよく考える必要があるということだ。

 ――しかし米国としても、日本から撤退するわけにはいかないのでは。

 米国の立場からすれば、撤退するわけにはいかない。しかし、そうするしかない状況に追い込まれれば撤退する。そうなって最も影響を受けるのは日本なのに、日本にはそれが分かっていないように思える。すでに現状がそれに非常に近づいていることも理解していないようだ。

 ――撤退したら何が起きますか。中国が尖閣諸島に侵攻すると思いますか。

 どうなるかは全く予想がつかない。しかし、友好国、潜在的な敵国を含めた地域の各国に対して明確なシグナルになることは間違いない。日本と米国は安全保障関係を適切に維持できないということだ。各国は事態の成り行きを注視している。

 実際のところ、豪州やシンガポール、インド、韓国など地域の各国の方が、今の事態を日本より深刻に受け止めている。驚くべきことだ。

 ――海兵隊が撤退して生まれる軍事力の空白を、日本が埋めることはできるでしょうか。

 それは日本の政府と国民が決めることだ。しかし、忘れてならないのは、失うものは単に軍事的な能力だけではないということだ。日本は、抑止力の基礎となる、同盟の能力と戦略的な連携関係も失うことになるのだ。

 最終的には海兵隊の撤退は、日米同盟の基本的な持続可能性にも疑問を投げかけることになる。おそらくアジア太平洋地域全体の米軍の兵力配備・構成も大きく変更する契機となるだろう。撤退が引き起こす連鎖反応を甘くみるべきではない。

 ――鳩山政権が結論を出すのが、「5月」という期限を越えてしまったらどうなるでしょう。

 決定を遅らせることに何ら価値を見いだせない。時間がたてば事態はさらに悪化するだけだ。

 ――東アジア共同体をつくり、地域各国との信頼醸成を進めれば米国の軍事力に対する依存を減らすことができるという考え方があります。

 もしそれが、鳩山政権の考える日本の安全保障政策であるのならば、米国に説明すべきだ。両国はそれが同盟関係にどういう影響があるのかを真剣に協議する必要がある。しかし、日本に駐留する米軍の能力を削減し、同盟を弱体化することが、日本の安全を高めることになるのだろうか。中国や北朝鮮をより大胆にするだけだ。

 ――民主党の小沢一郎幹事長は、「第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分だ」と発言しました。

 小沢氏が本当にそう発言したとは思えない。が、もしそうだとしたら、空母打撃部隊といういわば米国にとって「虎の子」の戦略能力を、我々が日本防衛のために必要だと考える軍事力(海兵隊)を不要だと宣言する国に置いておくと考えるのは間違いだ。ある部隊はとどめて、他の部隊は撤退させるということができると考えるのは幻想だ。

 ――オバマ政権は、もっと柔軟なのではないですか。

 これまで述べたのはあくまで私の個人的な見解だが、それは私の8年におよぶ米政府内での勤務経験に基づくだけでなく、現職の米政府当局者との活発な意見交換にも裏付けられたものだ。米国政府内の日本に対する不満は広くかつ深いものがある。オバマ政権はある段階で何らかの妥協をするかもしれないが、まだ全く分からない。ただ、そうした米側の妥協は同盟を弱体化するものであり、どのような結果を招くのかはよく考えなければならない。それは、すでに始まっているように見える日本の自己矮小(わいしょう)化をはるかに超えたものになる。

« シュワブ陸上案を説明=平野官房長官と米大使が会談-普天間 | トップページ | 普天間、難点だらけ乱立移設案…県内も国外も »

日米関係」カテゴリの記事