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2010年1月19日 (火)

2010安保:改定調印50年 中曽根康弘元首相「有事駐留は一つの理想」

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100119ddm010010102000c.html

2010安保:改定調印50年 中曽根康弘元首相「有事駐留は一つの理想」

 中曽根康弘元首相(91)は、1960年の安保改定を青年政治家として経験し、82~87年の首相時代にはレーガン元米大統領と「ロン・ヤス時代」を築くなど、日米関係に深くかかわってきた。この50年の日米安保体制を振り返ってもらうとともに、今後の展望をきいた。(聞き手は山田孝男専門編集委員)
 ◇不平等性を是正

 --60年の安保改定の意義をどう見ますか。

 ◆旧安保条約には日本側にとって不本意な部分があった。日本の完全独立の面が損なわれていた。それを、鳩山一郎、岸信介という先導的政治家の努力によって改定した。当初の不平等性を是正した、対等化への努力の成果と見ていい。

 この50年間の日米関係を見ると、安保による提携が経済、文化関係の日米協力という点にまで拡大、浸透して、日米両国の平和及び民主的発展の原動力にもなったと思いますね。

 --70年の防衛庁長官当時、米軍の有事駐留(常駐せず、緊急時に来援)や基地縮小を探られましたね。

 ◆そうそう。

 --鳩山由紀夫首相も本心は有事駐留論だと思いますが、共鳴しますか。

 ◆一つの理想、本来あるべき姿を訴えていると思う。野党時代から私と似たようなことを言っておられた。政権についた後も努力しつつあると考えていいんじゃないか。

 --取り組みにソフトクリーム(かつて中曽根氏は鳩山氏をそう評した)的な甘さがありませんか。

 ◆いや、そうでもないね(笑い)。それ(有事駐留)が実現するまで客観情勢が熟していない。対米関係の反応等も考慮しながら、まだ切り出すことを自重していると思う。
 ◇「対等」ある程度実現

 --60年の安保改定以降、日本はなぜ、自主防衛に進まなかったと思われますか。

 ◆日本が独立を回復した当初は、米国にいつまでも庇護(ひご)されている状態から早く脱却しなければいけない、という意味で自主防衛論が出たし、憲法改正論も出てきた。しかし、その後は経済力の増大が日本の国際的地位を上昇させ、発言力、影響力も強まってきた。対等な関係は、もうある程度実現したということじゃないか。

 --日本は米国から離れて中国に近づくのでは。

 ◆それは政治理念を理解しない人の考え方だ。自由や人権という理念を考えた場合、日米関係より日中関係が濃くなり、重要性を持つとは、ちょっと考えられない。日米中の関係は当然、正三角形ではなく、(日米の距離が日中より近い)二等辺三角形ですよ。

 --微妙な時期に小沢一郎幹事長が率いる民主党の大訪中団が耳目を集めましたね。

 ◆あれは、小沢君の個性というか、政治的趣味というか、そういう要素もあるね。だけど政治家が個性を発揮して展開していくことは、政治を複雑化、多様化、多元化させる。今の政治家はあまりにも個性がないからね。マンネリに流れるよりは面白いよ(笑い)。

 --小沢さんは野党・民主党の代表だった07年、シーファー駐日米大使と会談し、自衛隊のインド洋給油活動に反対の意向を伝えたことがある。どう評価されますか。

 ◆国際情勢に暗いか、あるいは政権を取るための手段としてやっているか、どちらかだろうね。しかし、それは、両方とも適切ではない。

 --この先50年の国際情勢は、過去の経験だけでは推し量れないものがありますね。

 ◆国際政治の主力はG8(主要8カ国)ではなく、G20に移ってきている。これが今後どう動くかということにかかってきますね。G20を主導しているのは中国とか、インドとか、ブラジルとか、ロシア、いわゆるBRICsです。これらの国々がどういうふうに進んでいくか注目していく必要がある。

 --超大国アメリカとのつきあい方は難しいですね。

 ◆米国も「日本はつき合い方が難しい、一番難しい」と思ってるかもしれんね。
 ◇劣悪感情は払しょく

 --50年の節目を越え、この先、日米安保体制と自主独立の理想を、どう調和させていけばいいのでしょうか。

 ◆アジアで強大な中国、あるいはロシアを眼前に控えて、日本の安全、繁栄を考える場合に、米国との提携は不可欠の要素だ。一方、米国も世界的調和の中に繁栄があるという認識に変わった。一国主義というものを非常に抑制して多国間主義の方向に完全に変わってきている。

 そういう意味で、日米関係はあまり違和感がない情勢で推移している。国際環境が成熟して日本の優位性が新しく展開しており、劣悪(な地位にあるという)感情は払しょくされつつあると思いますよ。

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