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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2010年1月30日 (土)

施政方針演説/国民の不満と不信に応えたか

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-01-30/2010013001_05_1.html
施政方針演説/国民の不満と不信に応えたか

 鳩山由紀夫首相の、就任後初の施政方針演説を聞きました。

 鳩山内閣がスタートして4カ月です。自公政権に終止符を打った国民の間には、政治を変えてほしいという期待とともに、沖縄の米軍基地問題での迷走、後期高齢者医療制度の廃止や労働者派遣法の抜本改正などでの先送りや後退、さらには一連の「政治とカネ」の問題での信頼を裏切る行為に、不満や不信が広がっています。

 鳩山首相は演説で「いのちを守りたい」と語りかけ、政治哲学や政治理念を中心にすえました。しかしその演説は、国民の不満や不信に応えたといえるのか―。
ことばに心がこもらない

 施政方針演説を聞いて思ったのは、国民の聞きたいこと、知りたいことが語られていないことです。ことばがないだけでなく、ことばに心がこもっていないのです。

 たとえば、迷走を続ける沖縄の米軍基地問題です。国民は普天間基地の無条件撤去を求め、さきの名護市長選でも、基地撤去・新基地ノーの声を突きつけました。ところが演説には、「米国との同盟関係を基軸」「わが国、そしてアジアの平和を確保」「沖縄に暮らす方々の長年にわたる負担を少しでも軽くしていく」など、これまでどおりのことばを並べて、5月末までに移設先を決定するというだけです。無条件撤去を求めて米と交渉するとは一言もいいません。

 先送りや後退が大問題になっている、後期高齢者医療制度の廃止や派遣法の抜本改正もそうです。後期高齢者医療制度の廃止を先送りしたことには説明がありません。派遣法については、「登録型派遣や製造業への派遣を原則禁止」といいましたが、「原則」の名で重大な抜け穴を作ろうとしているという批判には答えがありません。

 文字通り背信としかいいようのない鳩山首相の偽装献金や小沢一郎民主党幹事長の土地購入事件など「政治とカネ」の問題でも、首相の説明は「政治家自ら襟を正す」というだけです。自らの疑惑には「おわび」をいいましたが、焦点の小沢幹事長の事件には直接一言もふれません。これでは政権としての自浄能力を欠き、国民の信頼を回復できるはずがありません。

 首相は演説で、「いのちを守りたい」「働くいのちを守りたい」「世界のいのちを守りたい」「地球のいのちを守りたい」と再三にわたって繰り返しました。しかしいくら「いのちを守る」といっても具体的な政策抜きでは守れません。

 「いのちを守る」といいながら住民の命と暮らしを脅かす軍事基地の異常については語ろうとせず、「働くいのちを守りたい」といいながら大もうけをためこむ大企業の「派遣切り」の異常にはふれようとしない―これでは、国民の批判に応えるどころか、日米軍事同盟の異常や大企業支配の異常を正せない、政権の弱点をあらわにしたといわれても仕方ありません。
国民の運動で切りひらく

 自公政権を退陣させた国民は、政治を変えることを切望しています。どんなに鳩山内閣に不満を募らせても、自公政権に戻そうなどとは考えていません。

 鳩山内閣に国民の不満や不信に応えていくことを求めるとともに、国民が切望する政治を実現し、前に進めるために、国民の世論と運動を強めることがいよいよ重要で、欠かせなくなっています。

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