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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2009年8月16日 (日)

【争点再考 ’09衆院選】(中)憲法 迫る国民投票法の施行

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090816/elc0908160802001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090816/elc0908160802001-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090816/elc0908160802001-n3.htm
【争点再考 ’09衆院選】(中)憲法 迫る国民投票法の施行
 「官僚任せではない、国民の本当の意味での主権が見出せる政治を民主党は模索していくことを心からお誓い申し上げる」

 今月12日、民主党代表の鳩山由紀夫は、首相の麻生太郎(自民党総裁)との1対1の党首討論で、国民主権を持ち出しながら政権交代を訴え、冒頭スピーチを締めくくった。

 しかし、鳩山率いる民主党は、国民が主権を直接的に行使する唯一の機会であると言っていい「憲法改正のための国民投票」の準備をサボタージュしてきたのも事実だ。

 国民投票法は安倍晋三政権だった平成19年に成立し公布された。これに伴う国会法の改正で、同年8月には衆参両院に憲法審査会が設置された。

 だが、民主党など野党は審査会を動かすのに必要な「審査会規程」の制定に「時期尚早」と応じてこなかった。審査会はメンバーも決められず、始動できない「違法状態」にある。業を煮やした自民、公明両党は今年6月、衆院の規程を制定したが、野党が多数を占める参院はなお放置したままだ。

 ≪見えぬ民主の姿勢≫

 来年(平成22年)は憲法問題にとって節目の年となる。公布から3年間凍結状態にあった国民投票法が来年5月に全面施行され、憲法審査会は本会議にかける憲法改正原案を作る権限を与えられるからだ。国民は、現憲法施行後60年以上にわたり国会の怠惰によって封じられてきた主権の行使が可能になるわけだ。

 だが、民主党幹事長の岡田克也は13日の記者会見で、政権交代後の憲法審査会への対応を問われ、「政権をとったらという『たられば』の話に現時点で申し上げることはございません」と木で鼻を括ったような答えでごまかした。参院での審査会規程制定の条件を問われても「(国民投票法制定時の)参院の付帯決議がきちっとクリアされることが必要だ」と言葉を濁し、民主党が政権政党としてこの問題をリードしていく気概は見られなかった。

衆院選マニフェストでも民主党は憲法問題について政策各論の末尾で「国民の自由闊達(かったつ)な憲法論議を」との項目を置いただけだ。「国民の多くの皆さんが改正を求め、かつ、国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか、慎重かつ積極的に検討していきます」との記述も、19年参院選時のマニフェストとまったく変わっていない。

 日本大学法学部教授(憲法学)の百地章は「『慎重かつ積極的に』とはアクセルとブレーキを一緒にかけるような表現で矛盾している。護憲派が多い党内事情が背景にあるからなのか」と首をかしげる。

 今回の衆院選で当選する議員は国民投票法の施行に伴って否応なく憲法問題に向き合うことになる。にもかかわらず、民主党は憲法を改正したいのか、そうでないのかも分からない。鳩山はかつて独自の改憲試案を出版し、「自衛軍」創設を唱えた改憲派だったが、今やそんな鳩山カラーをうかがうことはできない。

 国の命運を左右する憲法問題を衆院選の争点にせず、白紙委任させるのは恐ろしいことではないか。それが民主党が唱える「真の議会制民主主義」なのか。

 ≪自民の「軟弱さ」≫

 一方、自民党はマニフェストで「『憲法審査会』を早急に動かし、あるべき日本の姿を現実的に考えながら、憲法改正を実現させます」と約束した。政策集では「自主憲法の制定」の項目を末尾に置き、「『党新憲法草案』に基づき、早期の憲法改正を実現する」と明記した。

 だが、安倍内閣当時の参院選マニフェストでは、「新憲法制定の推進」が155項目の最初にあった。やはり後退感は否めない。

 また、自民党はマニフェストに、麻生の意向を受け、米国へ向かう弾道ミサイルの迎撃などのため「必要な安全保障上の手当てを行う」と盛り込んだ。集団的自衛権行使を認めるための憲法解釈変更を示唆する表記だが、護憲派の反発を考慮し、あいまいな表現にとどめてしまうところが麻生自民党の「軟弱さ」であり、保守層の支持を固めきれない理由となっている。

 12日の麻生、鳩山の直接対決は、30日の衆院選投党開票日まで一度きりのチャンスだったが、憲法問題に触れることはなかった。自民、民主両党が政権の座を争うならば、憲法そして「国のかたち」を真摯(しんし)に論ずる場を設けるべきではないか。=敬称略(榊原智)

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