削減分は日本が分担 『第7艦隊で十分』の真意は
ひきつづき小澤発言が話題になっている。備忘録として採録。(高田)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009030202000077.html
削減分は日本が分担 『第7艦隊で十分』の真意は
2009年3月2日 朝刊
民主党の小沢一郎代表が駐留米軍の規模について「第7艦隊で十分」と発言した問題が尾を引いている。小沢氏の発言の真意や狙いを考えた。
問 小沢氏の「米軍は部隊をそんなに日本という前線に置いておく必要はない。おおむね(米海軍の)第七艦隊の存在で十分ではないか」との発言はどういう意味か。必要ないから減らせということか。
答 そうではない。小沢氏は今の駐留米軍の規模や兵力は維持することが前提で、米軍を削減する分は日本で引き受けましょうという趣旨だ。
問 日本の兵力を増強しようということか。
答 結果的にはそうなり、同じ野党の共産、社民両党は強く反発している。しかし、小沢氏が力説しているのは「日本が自分たち(の安全保障)にかかわることは、自分たちでやるという決意を示すべきだ」という部分。片務的な日米安保関係から脱却したいという意気込みを示したかった。
問 なぜ、このタイミングで発言をしたの。
答 やはり、自民党との違いを明確にしたかったんだろうね。米国の言いなりになっているように見える自民党と違い、民主党が政権を取れば対等な日米関係を目指しますよ、というメッセージを出したかった。
問 米国サイドはどう受け止めている?
答 日本が軍事的役割を今まで以上に担うという方向性には米国もそれほどの異論はないと考えられるが、「第七艦隊以外は必要ない」といわんばかりの小沢氏の発言は日米同盟関係の根幹を揺るがすことになり、批判も出ているね。政府、自民党からも、小沢氏発言をとらえて、民主党に政権を任せられない証拠と宣伝している。
問 小沢氏発言は総選挙にマイナスか?
答 なんともいえない。民主党支持者には軍備増強路線にまゆをひそめる向きもあるが、これまで自民党を支持していた保守層を引きつける可能性もある。
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