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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2008年12月 9日 (火)

産経【政論探求】「田母神論文」が突きつけたもの

産経の客員編集委員の花岡氏の主張である。実に産経はこの程度なのだ。「これほどのインパクト」とは何か。花岡氏はその質を語っているのか。現職の航空幕僚長がこんなものを書いたという意味では、大変なインパクトを持つが、それは論文の質
の問題ではない。この程度の「質」という意味ではインパクトはあったのだが。
花岡氏は「『日本はいい国だと言ったら辞めさせられる。悪い国だと言い続けるのがいいのか』 論文の趣旨は田母神氏のこのひとことに集約されている」というが、彼も田母神氏も全くわかっていないか、あるいは意図的に批判を曲解している。問題はそのようなレベルの話ではないだろう。
自ら間違ったことについて自己批判できないような人は、恥ずべき人であり、自らを限りなくおとしめる人であることくらい、わからないのだろうか。それは国に於いても同じであろう。田母神発言批判は「この一言に集約されている」と言ってもいいくらいである。自衛隊の中で自由闊達に議論ができない体質を一体誰がつくってきたのか。田母神らの指導下で行われた自衛隊の教育では、「自由主義史観」にそぐわないような主旨の意見は強く排除されてきたのは周知の事実である。「反戦自衛官」等は罰せられてきた。市民は監視されてきた、田母神氏の言う「えこひいき大作戦」(航空自衛隊を元気にする10の提言)とはそういうものである。
「開戦の決断」を云々する花岡氏は憲法9条を何と心得るか。最後の「自衛隊内部はおさまるまい」の捨てぜりふは、クーデターの挑発ととれなくもない。産経紙の「正論探求」の水準があまりにも酷いのにあきれる。(高田)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081209/plc0812090736003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081209/plc0812090736003-n2.htm
【政論探求】「田母神論文」が突きつけたもの
田母神俊雄前空幕長に講演依頼が殺到している。「日本は侵略国家であったのか」という論文の提起が、いかに現代的意味合いを持っていたかの証左といえる。

 田母神氏は論文の賞金300万円の受け取りを辞退した。論文募集を企画したアパグループの元谷外志雄代表がF15戦闘機に体験搭乗させてもらった「見返り」…などと、賄賂(わいろ)まがいの構図で描いたメディアもあるのだから、受け取れるわけがない。

 

政治の対応、メディアの反応、日本の防衛体制や文民統制(シビリアン・コントロール)のあり方、歴史認識など、さまざまなテーマをめぐって、これほどのインパクトを持った論文は、寡聞にして知らない。

 論文の内容についての議論はさまざまだが、歴史的事実の評価は歴史学者に任せよう。自衛隊トップがこうした論文募集に応じたことの是非論も、結果的に職を賭したのだから、もはやあまり意味はない。

 「日本はいい国だと言ったら辞めさせられる。悪い国だと言い続けるのがいいのか」

 論文の趣旨は田母神氏のこのひとことに集約されている。

 自衛隊内部には「モノ言えば唇寒し」の風潮が強まっているという。「監察」と称する思想調査のようなことも行われているようだが、これはまずい。自由闊達に発言もできない「国家容認の最強武力集団」となっては、文民統制の基本にかかわることになる。

 参考人で呼んでおきながら発言を封じた参院外交防衛委員会の民主党委員長は、政治の世界が文民統制の意味合いに無知なことを証明してしまった。政治の側が居丈高に押さえ込むのが文民統制ではない。

文民統制とは、まず「軍事情勢の分析は『軍』でなければできない高度なものである」という事実を認識し、そのうえで、「軍」を本来の目的で動かすこと、つまり「開戦の決断」は政治が行う。これが文民統制である。

 その前提として、政治と「軍」の間に良好な信頼関係が存在しなくてはならない。きのうまで自衛隊トップであった人に対し、この民主党委員長は完璧(かんぺき)に礼を失していた。民主党が政権を取った場合、自衛隊との関係がどんなものになるか、暗示しているようでもある。もっといえば、それは民主党の政権担当能力にかかわるのだ。

 防衛省に残された課題は、この一件でいたずらに大騒ぎして政治問題化させた「内局トップ」の更迭だ。それなくしては、自衛隊内部はおさまるまい。

(客員編集委員 花岡信昭)

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