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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2008年12月 7日 (日)

大江さんが語る加藤周一さん(朝日新聞)

本日も加藤周一さんのお話しになるが、今朝、『朝日新聞』を開いたら大江健三郎さんの「大知識人の微笑とまなざし~加藤周一さんのこと」という長文の追悼エッセイが掲載されていた。読んでいて目頭が熱くなった(生前、加藤さんは常に冷静に物事に対処されたのだが、私はなかなかそうはいかない。すぐ涙もろくなる)。同じ紙面に井上ひさしさんの「『北極星』が落ちた」という少し短い談話も掲載されていた。お二人とも今年3月に九条の会が主催した『小田実さんの追悼集会』での加藤さんの思い出にに触れている。
大江さんの文章がインターネットで採れないので、スキャナーで最後の部分を採録してみた。まだ読んでいない方はぜひお読み頂きたい。この文章の前には、若いころ、大江さんの師・渡辺一夫さんの関係で加藤さんに会ったときの話、加藤さんが武満徹の音楽論を魔法のように明確に通訳した話や加藤さんの「日本文学史序説」にまつわるお話などが書かれている。九条の会の結成記者会見で加藤さん、大江さん、小田さんが並んだ写真が掲載されている。思い出の写真である。(高田)

憲法九条への思い
四年たって、加藤さんから伝言が届き、私はひとつの地昧な運動に呼び掛け人として誘われた。政治的な企てというのじゃなく、さきの大戦の経験から個人的倫理規範となっている憲法九条への思いを話し合い、次の世代に伝える会、と私は受けとめた。基本として、小さな会を対等な位置でつなぐ。媒介を私らがやる。私は冬のベルリンの宿舎での高揚に背を押されるようにして参加した。
いま七千を越えている憲法「九条の会」の、頼りになる先導者だった小田実を記念する集会で(お会いした最後)加藤さんは語られた。
〈現在、戦争は、グローバリゼーションの時代に入ったといえるでしょう。(中略)ある程度以上に広がってしまえば、もはやそれを止めることはできなくなります。そういうことを小田はよく見抜いていた。いまがどういう段階ににあたるのか、彼に訊くわけにいかなくなりました。われわれの責任になったわけです。われわれ自身がいい時期を選んで、持続的な抵抗を続けなくてはならない。それが、小田の志を継ぐということだと思います。〉
真の大知識人加藤周一の広さ深さをひとりで継ぐことはできないが、あの人の微笑とまなざしに引き寄せられた者らいちいちの仕方で、その志を継ぎ、みんなで統合することはできるだろう。

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