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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2008年9月30日 (火)

麻生首相の所信表明演説 後半部分について

臨時国会冒頭の麻生首相の所信表明演説は、麻生内閣の政治信条や構想が全く示されなく、目前に迫った総選挙で有権者の支持をかすめ取ろうというさもしい意図が丸見えの、極めて次元の低い演説だった。これほどの激動の内外情勢にあって、大局観のない所信表明演説はおそらく過去に類例がないのではないか。民主党への質問を連発するといった、これも類例がない演説はすでに追いつめられた危機感のみが先走っていた。
麻生首相は外交演説部分で、「わたしは、日本国と日本国民の安寧にとって、日米同盟は、今日いささかもその重要性を失わないと考えます。事が国家・世界の安全保障に関(かか)わる場合、現在の国連は、少数国の方針で左右され得るなど、国運をそのままゆだね得る状況ではありません。 日米同盟と、国連と。両者をどう優先劣後させようとしているか。
」と民主党を批判して大見得をきった。世界の中で孤立しても米国に付き従う、米国的価値が外交の最高、優先の価値だと言い放った。イラク攻撃に世界の大多数が反対したときにブッシュに付き従った小泉のようだ。しかし、27日のブログに書いたように、米国は麻生をそうは見ていない。11月初めの大統領選挙でオバマが勝てば、以下のニューヨークタイムスの主張は大筋受け入れられるだろう。麻生が米国にすり寄っても突き放されるのがオチだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080926/plc0809262244022-n1.htm
麻生氏は「好戦的な民族主義者」 NYタイムズ社説、不穏当な表現乱発
【ニューヨーク=長戸雅子】25日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、首相に就任した麻生太郎氏について、「好戦的な民族主義者」で「日本の植民地支配を称賛した」と決めつけるなど、不穏当な表現をちりばめた社説を掲載した。

 社説のタイトルは「タロー・アソウの復活」。麻生氏を「(中国などの)隣国では好戦的な民族主義者としてよく知られている」と紹介し、「外相時代 には日本が植民地支配下で行ったことを称賛し、第2次大戦での残虐行為を正当化し、中国を危険な軍事的脅威と表現して中国、韓国との関係を損ねた」と批判 した。

 そのうえで「日本の将来は最大の貿易相手国である中国、韓国、急速に発展する他の近隣諸国との政治、経済関係の強化にかかっている」と麻生氏を牽 制(けんせい)した。さらに「米国が最も必要としているのは責任ある戦略的パートナーとしての日本であって、アジアから怒りを買うような帝国主義を空想 し、力を誇示するような政府ではない」とクギをさし、「隣国を対等に扱い、民族主義を現実主義に入れ替える必要がある」と“進言”した。
麻生はアフガン戦争について「海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動を、わたしは、我が国が、我が国の国益をかけ、我が国自身のためにしてきたものと考えてきました。テロとの闘いは、まだ到底出口が見えてまいりません。」と述べた。国益をかけて支援してきたが、いまだ到底出口が見えないという。5年もやって到底出口が見えないなら、再検討するのが普通である。「国益」をかけて、アフガンの人びとをどれだけ殺戮するのに協力したのか。NATO諸国にも厭戦気分が広がっているときに、給油新法延長に固執する麻生の姿勢は、硬直して政策選択の可能性を見失ったものだ。給油を辞めて、NAGOなどの民生支援に協力することが、伊藤さんのような事件を引き起こさないことにつながるのだ。(高田健)

http://www.asahi.com/politics/update/0929/TKY200809290144.html
http://www.asahi.com/politics/update/0929/TKY200809290144_01.html
麻生首相の所信表明演説 後半部分

■誇りと活力ある外交・国際貢献

 次に、外交について、わたしが原則とするところを、申し述べます。

 日米同盟の強化。これが常に、第一であります。以下、順序を付けにくいのをお断りした上で、隣国である中国・韓国やロシアをはじめアジア・太平洋の諸国と共に地域の安定と繁栄を築き、共に伸びていく。これが、第二です。

 人類が直面する地球規模の課題、テロ、温暖化、貧困、水問題などに取り組む。第三です。

 我が国が信奉するかけがえのない価値が、若い民主主義諸国に根づいていくよう助力を惜しまない。第四です。

 そして第五に、北朝鮮への対応です。朝鮮半島の安定化を心がけながら、拉致、核、ミサイル問題を包括的に解決し、不幸な過去を清算し、日朝国交正常化を図るべく、北朝鮮側の行動を求めてまいります。すべての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現を図ります。

 以上を踏まえて、民主党に伺います。

 今後日本の外交は、日米同盟から国連に軸足を移すといった発言が、民主党の幹部諸氏から聞こえてまいります。わたしは、日本国と日本国民の安寧にとって、日米同盟は、今日いささかもその重要性を失わないと考えます。事が国家・世界の安全保障に関(かか)わる場合、現在の国連は、少数国の方針で左右され得るなど、国運をそのままゆだね得る状況ではありません。
日米同盟と、国連と。両者をどう優先劣後させようとしているか。民主党には、日本国民と世界に対し、明確にする責任があると存じます。論拠と共に伺いたいと存じます。

 第二に伺います。海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動を、わたしは、我が国が、我が国の国益をかけ、我が国自身のためにしてきたものと考えてきました。テロとの闘いは、まだ到底出口が見えてまいりません。尊い犠牲を出しながら、幾多の国々はアフガニスタンへの関わりを、むしろ増やそうとしております。この時に当たって、国際社会の一員たる日本が、活動から手を引く選択はあり得ません。

 民主党は、それでもいいと考えるのでしょうか。見解を問うものであります。

■おわりに

 わたしが本院に求めるものは、与野党の政策をめぐる協議であります。内外多事多難、時間を徒費することは、すなわち国民に対する責任の不履行を意味します。

 今、景気後退の上に、米国発の金融不安が起きています。わたしどもが提案している、緊急総合対策を裏付ける補正予算、地方道路財源を補填する関連法案を、速やかに成立させることが、国民に対する政治の責任ではないでしょうか。

 再び、民主党をはじめ野党の諸君に、国会運営への協力を強く要請します。当面の論点を、以上にご提示しました。お考えをお聞かせ願いたく、わたしの所信表明を終えます。

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