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許すな!憲法改悪・市民連絡会

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2008年8月22日 (金)

産経新聞【主張】タンカー乗っ取り やはり給油支援は重要だ

3本紹介するが、いずれも本日の産経の記事である。「これでもか」といわんばかりの力の入れようだ。産経は同様の問題を本年5月3日の憲法記念日の社説で取り扱ったことがある。
産経の議論への疑問、①「不朽の自由作戦」支援でタンカー乗っ取りは防げるのか。作戦中でもいまなお、こういう問題が起きていること自体が、無力さの証明ではないのか。②給油新法の目的はアフガン作戦支援であり、シーレーン防衛ではないはずだ。③米国の「不朽の自由」作戦は終わっている、ことをどう考えるのか。④給油新法で米国などの多国籍軍への加担を進めることが、アフガンの反政府勢力の対日感情を悪化させ、日本人への攻撃の危険が増大しているという現地NGOの指摘にはどう答えるのか。(高田)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080822/plc0808220313001-n1.htm
【主張】タンカー乗っ取り やはり給油支援は重要だ

日本のシーレーン(海上交通路)の安全がいかに脅かされているかを如実に示す事件だ。アフリカ・ソマリア沖で東京の海運会社が運航するパナマ船籍タンカーが21日、海賊に乗っ取られた。

 スエズ運河に直結し、欧州と中東、アジアを結ぶこの海域の安全は極めて重要だ。日本の国益そのものである。

 忘れてならないのは、安全を守っているのが欧米などの多国籍海軍であり、海上自衛隊の給油支援を受けていることだ。

 日本は法的な制約から、自国タンカーを守ることすら他国に依存せざるを得ない。海賊行為を排除することができない法的な不備は一刻も早く是正されねばならない。だが、現状では来年1月に期限が切れる給油支援を延長し、国際社会の一員としての責務を果たさなくてはなるまい。

 問題は国際共同行動を担うという政治の意思がいまだにはっきり見えないことだ。公明党だけでなく、自民党内からも新テロ対策特別措置法の延長に慎重論が強まっている。臨時国会の会期幅が決まらないのもそのためである。

 公明党は新テロ法延長の再議決を前提にした会期には反対との考えを自民党に伝えたが、国際平和協力を放り出そうというのか。太田昭宏公明党代表が昨年12月、「テロ新法は必要」と述べ、再議決に賛成したのは一体何だったのかと疑問を持たざるを得ない。

 シーファー駐日米大使は20日、麻生太郎自民党幹事長と会談し、新テロ法延長について「日米同盟だけでなく日本と国際社会との関係においても重要だ」と強調したことを重く受け止めたい。

 ソマリア沖では今年4月、日本郵船の15万トンタンカーが海賊船から、5発の対戦車ロケット砲を発射され、被弾した。あわやというとき、駆けつけたのはドイツの駆逐艦だった。

 昨年10月には東京の海運会社のケミカルタンカーが海賊に乗っ取られた。追跡し、海賊の逃走用ボートを沈めたのは米駆逐艦であった。海自の給油支援を中断した場合、日本はシーレーンの安全をどこに委ねるというのだろうか。

 国連安保理は6月、各国に海賊行為の制圧を求める決議を採択した。国連決議を重視する民主党は海賊掃討のための枠組みを主張すべきではなかったか。

 与野党とも日本が置かれている立場をもっと直視すべきだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080821/plc0808212105007-n1.htm
政府、不審船取り締まりの法整備加速化へ

 政府はソマリア沖で日本企業が運航するパナマ船籍のタンカーが21日に海賊に乗っ取られた事件を受け、情報収集にあたるとともに、海賊船など不審船の取り締まり強化を可能にする法整備を加速化させる方針を固めた。

 福田康夫首相は21日夜、首相官邸で記者団に対し、政府の総合海洋政策本部で検討している法整備について「こういうこと(海賊行為)が頻発するので、ちょっと検討を早めなければいけない」と強調した。

 不審船の取り締まりをめぐっては、領海内や周辺海域で不審船を発見した場合、船舶停止命令や臨検を行う権限が明確に規定されていない。このため、同本部では昨年11月に審議チームを設置し、漁業法などの改正や新法制定を視野に検討を進めている。

 政府は日本人乗組員がいなかったとはいえ、海上自衛隊が米軍などの多国籍軍に対して洋上補給をしているインド洋につながるソマリア沖で事件が起きたことを重視している。

 首相は21日夜、「アフガニスタンの対策のため各国の艦船が出ているが、海上の安全を図ることも大きな任務だ。そういう活動をする艦船に補給し、間接的に海賊行為取り締まりに協力している」と指摘。インド洋での補給活動を可能にする新テロ対策特別措置法の延長は必要だとの見解を改めて強調した。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080821/mds0808212002002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080821/mds0808212002002-n2.htm
【シンガポール=宮野弘之】マレーシアの国際海事局(IMB)海賊情報センターに入った連絡によると、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で21日、イランの貨物船と、日本の海運会社が管理するパナマ船籍のタンカー、さらにドイツの企業が管理する貨物船の計3隻が海賊に相次いで乗っ取られた。同海域で1日に3隻が乗っ取られたのは初めて。この1カ月では7隻が乗っ取られたことになる。インド洋に展開する多国籍軍の艦船が救助に向かっている。

 同タンカーを管理する興洋海運(東京都港区)によると、乗っ取られたのは、ケミカルタンカー「アイリーン」(7373トン)。日本時間21日午後1時50分ごろ、船長から「15、16人の海賊が乗り込んできてソマリアへ向かうよう命じられた」との連絡があったのが最後だという。フランスからインドに向け、スエズ運河を通り、アデン湾のイエメン寄りを航行中だった。

 同タンカーにはフィリピン人16人のほか、ロシア人2人、クロアチア人1人の計19人が乗っており、日本人の乗組員はいない。

 海賊情報センター当局者がAP通信に語ったところでは、21日朝、イランの貨物船が海賊に銃撃を加えられて乗っ取られ、直後にタンカーが襲われた。その後ドイツ企業の管理するタンカーが乗っ取られたという。

 同当局者によると、現在インド洋で海賊やテロ集団摘発のため展開している米英独仏とカナダ、パキスタン海軍の多国籍軍艦船が、乗っ取られた船舶の捜索・救助活動に向かった。多国籍軍艦船に対しては海上自衛隊が補給支援活動を行っており、2月の活動再開から7月末までに累計で艦船用燃料6925キロリットル、水1115トンなどを補給した。
 ソマリア沖では19日から20日にかけ、39人が乗ったマレーシアのタンカーが乗っ取られたばかり。同海域では7月20日に、やはり日本企業が管理する、パナマ船籍でフィリピン人船員ら20人乗り組みのタンカーが海賊に乗っ取られた後、タイの貨物船やナイジェリアの船舶が襲われている。

 海賊はこれまではいずれも身代金を要求してきているが、今回はまだ、何も要求は来ていないという。

 こうした事態について、海賊情報センターの当局者は、同海域が非常に危険な状態になりつつあるとして警戒を呼びかけるとともに、同海域での脅威を取り除くため、国連や各国が真剣に取り組むべきだとしている。

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