無料ブログはココログ

許すな!憲法改悪・市民連絡会

« 太田の疑惑 | トップページ | インド洋給油延長法案、自公が来週から本格調整 »

2008年8月28日 (木)

雑記(38)伊藤和也さんの死に際して思う

アフガニスタンで民衆への援助活動をしてきたNGOペシャワール会の現地スタッフ、伊藤和也さんが、8月27日、現地武装組織に拉致された上、殺害され(真相は不明であるが)、遺体で発見された。アフガン民衆のために働こうと海を渡った、志の高い、優れた農業技術を持つ若者に対するこの理不尽な殺害に心からの怒りと深い悲しみを覚える。

アフガニスタンにおける米国の反テロ報復戦争の泥沼化という事態の中で、伊藤さんらのペシャワール会をはじめとするいくつものNGO組織は、志をもって現地民衆の中に入り、アフガンの民衆と共に民生の復興のために献身的な活動をしてきた。伊藤さんの死はその活動の途上での死であり、無念きわまりない。

このブログでも書いたことであるが、ペシャワール会の中村哲さんが先ごろ、その「会報」で日本政府に警告を発していたことが思い出される。

「6月になって『日本軍(Japanese Troop)派遣検討』の報が伝えられるや、身辺に危険を感じるようになった。あまりに現状を知らない軽率な政治的判断だったといわざるをえない。日本が兵力を派遣すれば、わがPMS(ペシャワール会医療サービス)は邦人ワーカーの生命を守るために、活動を一時停止する」(ペシャワール会報No.96)と。これは現地NGOの悲痛な叫びでもあった。

米国ブッシュ政権が反テロ報復戦争の名の下にアフガンで戦争を始めて7年、戦争はアフガン民衆に数え切れない死傷者を出し続けてなお、戦乱はおさまるどころか泥沼状態にある。武力で平和はつくれないことは明らかである。日本政府は米軍など多国籍軍を海上給油で支援し、戦争に加担してきた。米国など多国籍軍を派兵して戦争をつづけてきた各国政府と日本政府の責任は重大である。ところが今、米国は陸自、空自も含めていっそうの加担強化を要求し、日本政府はこの臨時国会で派兵給油新法の延長を決めようとしている。

伊藤さんの殺害はそうした中で起きた。政府与党の中からは給油新法による戦争加担を継続する口実に利用しようという動きがある。民主党の前原副代表などは「自衛隊の武力を背景とした支援活動強化」などという主張をしている。私は伊藤さんの死をこのように利用する動きを許すことはできない。伊藤さんの死は、伊藤さんが目指したアフガンの平和とアフガン民衆への支援という志を受け継ぐことで報われなくてはならない。すでにペシャワール会は中村医師を除く邦人ワーカーの帰国と現地スタッフによる活動の継続を明らかにしている。JVCなど他のNGOの人々も活動の継続を表明している。

私たちはアフガンの民衆の復興とアフガンの平和を目指して活動を続けるこれらNGOの人々に連帯し、私たちの出来る活動で協力しながら、この秋の臨時国会で、きっぱりと「派兵給油新法」の延長を阻止し、それを廃止させるためたたかう決意を固めたい。(高田)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080828k0000m040153000c.html

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-08-28/2008082802_02_0.html

« 太田の疑惑 | トップページ | インド洋給油延長法案、自公が来週から本格調整 »

「雑記」カテゴリの記事